発達障害者向け放課後デイサービス『Maply After School』にて講演をした。
なかなか世の中に滅多にないと思うのだが、夫婦で講演をした。
僕がファシリテーターとして、間に立ちながら、生きやすさ研究室の理事であるうちの妻と、発達障害の施設長と対話するというもの。
これはなかなかおもしろく、見どころがたくさんであった。
発達障害でも、どうして夫婦としていられるのか?
よくあがってくるのが、発達障害の夫婦だとカサンドラ症候群になってしまって、お互い疲れていくケースが多いという。
なぜそれで夫婦としていられるの?という質問が上がってくる。
僕らとしてはあまり考えてないのだが、日々を過ごしていくとお互い足りないところを補完しあっているというものが大きいような気がした。
僕は細かい数字は苦手だし、本を読むのはあまり好きではない。
逆に妻の場合は細かいことが得意で、掃除や、レイアウト配置を変えたりをしょっちゅうする。
そして、僕が積んでおく本を勝手に読んだりしている。
これが非常に相性が良いのだ。
こんなことはささいなことだが、他のケースでもよくある。
妻は大勢の前で喋るのが苦手だが、僕は大勢の前で得意…みたいな足りないところを補完しあっており、お互いにいなくなったら困る存在だ。
それを常々感じていて、そのあたりで感謝もあるし、素直に存在そのものがありがたいのだ。
立場で見ない方向性が一緒
僕たち夫婦は自己顕示欲のようなものが極端に少ないように感じる。
つまり、見栄を張ったり、権威を持つというのはほとんど興味がない。
妻が僕のことを好きになったポイントはなんですか?
という質問があがって来た時に、
社長さんや、学生まで、いろんな人が集まってくるのを見て、この人は肩書や、立場を意識しないフラットな関係づくりができる人なんだって思ったらしい。
それは僕も感じていて、女性でも男性でも、関係なくフラットに付き合うのでそこに僕も惹かれたのだ。
だからこそ、うまく行っているし、しかも、夫婦で講演なんてできるようになったのだと思う。
これからの夫婦の在り方
僕たち夫婦の関係は、一般的によく言われる夫婦の関係とはまったく違うものだと思う。
夫なのに専業主夫、分業はしない、お小遣い制にはしないみたいなこれまでの常識をことごとく破壊していってると思う。
これは今までの夫婦の在り方を問い直しし続けている僕らだからこその新しい夫婦の在り方…なのかもしれない。
そんなことを思う今日このごろであった。
ADHD当事者の方々にお話を聞いていただきました。質問もたくさん受け、自分もついつい熱がこもってしまいました。ありがとうございましたー!