今日は「算数の解き方」についての相談をいただいたので、ご紹介します。

算数・数学といえば、「答えが1つ」という正解への道が狭いみたいな印象を持ってませんか?

僕の周りでも算数・数学好きは「答えが1つだから面白かった。余計な道にそれない」という理由で好きになるケースが多いようです。

逆に算数・数学が苦手な子っていつになっても苦手意識がありますよね。はい、僕も苦手でした。

その理由が「答えが1つじゃないから」という算数・数学好きが海に向かってバカヤローなんて言って発狂してしまうような答えでした。

でも、大人になって算数・数学ってもっと自由なんだって気づいたのです。

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今の親が理解できない小学生算数のよくわからない解き方

今回いただいた内容です。

子供の算数をみるとよくわからない解き方とかありますが意味が分かりません。

どうしても教え方をガチガチに縛る意味が分かりません。

よく分からない解き方ってなんだろうとか、ガチガチに縛るってなんだろうって分からないところはありますが、僕のほうで勝手に補完してお答えします。

僕の子供たちは小学生ですが、算数で「え、こんなのあったっけ?」って思うのがさくらんぼ計算です。

ノートを見てみたら、意味の分からない◯を付けて、繰り上がりの計算をしているんです。

しかも、答えが合ってても「ちゃんとさくらんぼ付けようね」みたいな感じで注釈入ってくる。

ソルティー
嫁くん

答えが合っててもバツ付いてたような…。

先生たちには申し訳ないんですが、僕が最初見た時は

「なんやこれ。逆に分かりにくくね?」

とか思ったのは、ここだけの内緒の話。

さくらんぼ計算はいつ始まった?(ここをクリックして詳細を表示する)

さくらんぼ計算については詳しく説明しないので、さくらんぼ計算の解き方・教え方、いつから始まったの?を読んでください。

このさくらんぼ計算を導入したのは2005年頃からという話がありますが、繰り上がりの計算をとにかく分かりやすくしようという目的があるのは見て分かります。

先生たちには申し訳ないんですが、僕が最初見た時は

「なんやこれ。逆に分かりにくくね?」

とか思ったのは、ここだけの内緒の話。

算数・数学の答えは1つだけど、解き方は1つじゃない

さきほどのさくらんぼ計算も間違いじゃありません。結局、答えにたどり着ければ良いからです。

ただし、大事なのは答えではなくて、答えにたどり着くためにどうすれば良いか?という解き方を工夫することにあると思います。

僕が「算数苦手だけど、プログラミングが得意!」って言い張っているのはこの答えにたどり着ければほとんど問題ないにあるんじゃないかとも考えています。

プログラミングも答えは1つしかないです。

例えば並び替えですね。昇順から降順にしたいみたいな。

算数・数学と違い、数字ではなく、目的にたどり着ければOKという形ですが、やっていることは同じです。

パソコンは単純作業しかできないので、1から10までを順番に調べていく…と思ったら大間違い。

実は検索方法にはたくさんの種類があるんです。

  • バブルソート
  • バケットソート(ビンソート)
  • 基数ソート
  • ヒープソート
  • マージソート(併合ソート)
  • クイックソート

出典:いろいろなソートアルゴリズム

ゴールは同じなんですが、この並び替えの方法によって結果が大きく違います。

ソルティー
嫁くん

見ていて整っていくのが気持ちいいw

僕的にはこの「答えにたどり着ければ何やっても問題なくね?」が前提にあるかが大きな分かれ目だと思います。

小学生の子供に求められているのは、自分の力で答えにたどり着くことであり、答えにどうやったら早くたどり着くか?という最適化は求められていないからです。

教え方をガチガチに縛る必要性はない

このさくらんぼ計算を実行すると仮定すると、小学校2年生辺りからかと思いますが、ここで気になるのは

「教え方をガチガチに縛る」ということですね。

さくらんぼ計算には狙いがあります。

繰り上がりを理解させるという狙いがあった場合、かなり有効だということです。

「まず10にして余った分を代入しましょ?」というめちゃくちゃ底辺に合わせた教え方になります。

うちの次男は発達障害気味ですが、本当にこの繰り上がりというのは厄介で、繰り上がりが入ると2桁の足し算が小学5年生になるのにできません。

そういう子には繰り上がりに特化したさくらんぼ計算は合う…かも。

ソルティー
嫁くん

かも…というのは実際、次男は繰り上がりが苦手なまま5年生になってしまったからですw

大人は子供の算数嫌いを好きにすることを考えていれば良い

先生たちにまず伝えておきたいのはどんな計算式でもOKというおおらかさは持っていて欲しいということ。

算数って奥深くて、世の中は数字と計算で成り立っています。

そんな奥深い算数や、数学を「嫌い」になってしまうと

「え、これってなんでこうなってるの!?」みたいな探求が起こらなくなっちゃう。

むしろ、うちの長男みたいな学校も行きたくないなんて始まったりします。

だから、「え、これが算数なの?うおー!算数っておもしれー!」って言わせたら勝ちかなと思うし、勝手に子供が学び始める。

面白くなかったら、何の興味も湧かないし、触りたくもないって脳から拒絶信号出まくりです。

算数嫌いの拒絶信号

大人はそういう子供の好奇心を阻害しないことが重要で、「なんで?どうしてこうなるの?」という興味を湧かせてあげる。

もちろん、できない子もいるんで、アドバイスを求められたら教えてあげれば良い。

親ができるのも大体同じで、アドバイスを求められたら教えてあげれば良い。

数字と現実は密接に絡み合っているという面白さとか、好奇心を湧かせることのほうが重要だから、いろんな体験させたり、動画にどんどん触れさせて、やらせておけば良い。

もちろん、Youtubeでも構わないと思います。

最近はプログラミング教育みたいなもので、ゲーム作りをすることもあるので、そういう算数以外のことをやって、間接的に算数を学ぶということも楽しさを広げることができる。

算数という枠組みを外して、興味あることをどんどんやらせて、そこから必要になったら算数を学ぶというものは好奇心をもっともっと拡大できる。

だから、質問者さんに対しては先生とか解き方でモヤモヤするかもしれないけど、気にしないで子供の興味あることをやらせる。

変な解き方だって子供が思ってたら、これ以外にも方法があるという風に見本を見せちゃう。

だからこそ、子供の興味を止めないということのほうがよっぽど大事な親の務めかなと思います。