今回の記事は「ブラック企業の退職理由について」
 
ブラック企業にいると、ひどい時は鬱になったり、通院しなければいけないレベルまで体調が悪くなってしまう事もあります。
もしくは給料など労働環境面の悪さから、退職を考えるパターンもありますね。
 
会社を辞める理由って人それぞれのこと。
ただ様々な理由はありつつ、ある程度辞める理由はパターン化されています。
そこで今回の記事は、退職の主な理由や退職の際にやることをまとめました。
 

ブラック企業とは

ブラック企業については機関などによって定義は微妙に異なりますが、厚生労働省では以下の様に定めています。

厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。
厚生労働省

 
①は労働環境、②と③はパワハラ、セクハラなどの人間関係の部分が絡んできますね。
いずれにしても労働者が心身で苦しんで体調を崩したり、鬱などの精神的な病にかかってしまうこともあるような状態です。
 

退職する主な理由

退職する理由は人によりそれぞれですが、特にブラック企業においては、おおよそ次の3つに分類できることが多いです。

給料が低い、昇給しない

ブラック企業ではよくありますが、労働時間が異常に長いのに残業代が出なかったりで、もらえる給料が働いた時間の割にすごい低いとかですね。
20代で独身であればまだ良いですが、特に既婚者の方だとだいぶシビアになってくると思います。
 
自分の生活でどれくらいのお金が必要になるか、つまりどれくらいの給料が必要になるか、その辺をあらかじめ考えておくといいでしょう。
給料などの条件面に関しては、だいたいは入社する時に確認できるはずなので、可能な限りはちゃんと見ておきましょう。
 

鬱等の体調面の悪化

マスクをつけている男性
最近は特に増えている印象ですね。
僕も派遣事務時代には鬱と過敏性腸症候群を患い、塾講師時代は長時間労働から体調全般が悪い状態(主に自律神経の不調)でした。
 
これらも重症化すると常に体調が悪い状態だったり、通院しなければいけない状態になりますし、場合によっては入院しなければいけないなんてことにもなります。
このような状態になると休職という手もありますがブラック企業ともなると休職もさせてくれないなんてこともあります。
 
特に鬱や過敏性腸症候群は一度発症するとほぼ完治はしないので、可能であれば不調を感じた段階で病院に行くことをオススメします。
 

鬱や過敏性腸症候群は完治はしないですが、ストレスを最小限に抑えることができれば、症状は和らぐか表立った症状は出てこなくなることもあります。
ただし、ストレスが溜まる状態になれば症状が出たりひどくなったりするので、長い付き合いにはなります。

 

パワハラ等の精神面

こちらも社会問題になってますね。
パワハラやセクハラあたりがよくありますが、これらをもとに鬱病になるなど精神的な疾患を患うことになります。
精神疾患までいかずとも、かなり居心地は悪くなりますよね。
 
この点は社内にどんな人がいるかによってきます。
つまり社内の人間関係が重要になってきますね。
 
ひどい場合は、働きたくても働けないくらいまでの状態になってしまう事もありますので、辞めるまではいかずとも病院(精神内科等)や労働基準監督署などといった外部の意見をもらうと良いですね。
 

面接の際は離職理由に注意

面接している男性
さて、実際に会社を退職して転職活動。
そして良さそうな会社があれば面接をしますよね。
 
その際、ほぼ必ず話題に挙がるのが「前職の退職理由
先ほど触れた条件面、心身の不調などですね。
僕も会社を辞めて別の会社の面接を受ける際にやはり聞かれました。
 
細かいスタンスは会社により様々ですが、気をつけなければいけないのが「会社の悪口を言わない事
 
確かに前職がブラック企業だと悪口を言いたくなりますし、実際にそういう仕打ちを受けてきているので、悪く言いたくなるのもありますよね。
あとは共感してもらいたいとか。
 
ただ、大半の企業は前職の悪口みたいなことを聞いてしまうと、
[chat face=”man1″ name=”面接官” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]うちもすぐ辞めてしまうんじゃないか・・・?[/chat]
といったことを想像してしまう事もあります。
 
なので、例え前職がブラック企業であってもなるべく悪口などネガティブな言動は避けた方が無難です。
可能な限り、ポジティブな印象を与える流れに持っていきましょう。
 
ちなみに僕の場合は、塾から農業に転職する際に(ブラック企業だった)塾を辞めたのが27歳の時だったので年齢の話や大学で農業を専攻していたのもあって再チャレンジしたい、という点を強調しました。
 

  • 年齢的に若いうちに転職(チャレンジ)したい
  • 自分のやりたいこと
  • (大学の選考内容と仕事内容が近ければ)ある程度ベースがある

この辺を強調しておくと、だいぶポジティブな印象は与えられます。
 

ブラック企業の主な退職理由まとめ

[box05 title=”ブラック企業の主な退職理由と注意点”]

  • 給料、福利厚生などの条件面
  • 長時間労働などによる体の不調
  • パワハラ、セクハラなどによるメンタルへの悪影響
  • 転職活動で面接をする際はこれらを強調しすぎず、なるべくポジティブな方向にもっていく

[/box05]
 
このあたりがブラック企業の主な退職の理由です。
特に体やメンタルの不調に関しては、一度発症するとすぐに治るものではないので退職であったり、せめて休職は視野に入れないと取り返しのつかない所までいってしまいます。
特に鬱(メンタルの不調)は一度発症すると治ったり、軽減するまでかなりの時間がかかります
 
そして転職する際は上記の条件面や心身の不調に関する話をそのまま面接でしてしまうと、あまり良い印象は持たれないので、ほどほどにしたり言い方を変えてポジティブな言い回しに変換しておきましょう。

※この記事はぐにらぼに書かれていた別のライターの記事を移転しています。(許可済み)