Q.子供のわがままがエスカレートして、どうしたら良いかわかりません。私だってやりたいことあるのに!しかし、子供のためには良くないのかな?と思ったりして悩んでいます。どのようにしたら良いでしょうか?

ボールプールで遊ぶ三男

 
あぁ〜、ソルティー家では特に三男が甘えん坊でして、「あれして」「これして」と次々とワガママがエスカレート!

その気持ちはよく分かります。
 
妻も「もう!面倒だなぁ!」っと、声を荒げて対応するシーンもしばしばあるので、子供とのコミュニケーションって本当に大変に感じがち…。
 
さらに三男は思い通りにいかないと、他の兄弟に迷惑をかけたり、妹にまで手を出す始末。
 
「こりゃイカンかな…」と思って、接し方に変えてみました。
その方法が「子供が求めてくる事を面倒くさがらない」ということ。
その方法を試してみたら三男に良い変化がありました。
 
そんなワケで今回はワガママな子供の接し方について紹介します!
 

子供のわがままを親は無視しがち

ドヤ顔の三男


さきほども言いましたが、三男はとても甘えん坊です。

  • 「ねぇ!これやって!」
  • 「おんぶして!だっこして!」
  • 「(食べてるもの見て)食べたい!!」

とよく言う…。
 
僕たち、親は家事をやったり、仕事をして疲れて帰ってきたり…。
自分もやりたいことがたくさんあるから、子供の欲求をついつい面倒くさがってしまいがち。

  • 「一人で遊んでて!」
  • 「一人で寝なさい!」
  • 「さっきもやったでしょ!」

 
こんな風に子供に言ってしまうんです。

ソルティー
嫁くん

僕ら夫婦は二人ともフリーランスなので、家にいてもずっとパソコンで仕事しています。そうするとついつい突き放したり、無視したりしてしまうんですよね…。

子供のワガママを無視したコミュニケーションで起こること

泣きまくり三男


子供のわがままを親が放置したまま子供が育つとどうなるのか?
実は三つ子の魂百までも…って言うくらいなので、いっぱい調べてみた結果、0〜3歳の頃の要求は無視しないほうが良いと感じます。
 

スネた子供になりやすい

いろいろ調べてみると、親からの愛情を感じられないと子供はスネたり、非行に走る傾向があるようです。
特に小さな頃からワガママを無視すると、「親の愛情なんて知らない」、「自分は要らない子だと思われている」と心で感じるようになってしまうようです。

幼少期に注ぐべき愛情を発達心理学的にいうと、子どもの心やからだが求めているものが何かを的確に把握し、それに応じて教育者が適宣発する情報ということになる。
この「情報」を例にあげれば、赤ちゃんが泣けば大人はあやしたり、抱き上げたりする。「どうしたの?大丈夫?」という声は耳から入る聴覚情報になる。
そして抱っこをしてもらうことは皮膚から入る触覚情報になり、やさしい笑顔は眼から入る視覚情報になる。
この「情報」の提供が大切であり、子どもの要求や状態に応じてやり取りする応答性が大切なのである。
出典:母性の社会構築 P31

 
この論文で言うところの情報の提供…、それ自体が愛情を与えることと同じ意味なのかなぁと感じますねぇ。
 

チャレンジすることが少なくなる

やってほしい!というワガママを無視し続けてしまうとチャレンジ精神自体も育まれず、本当はできるのにできないという感覚を持つようになってしまいます。
そして、自分のことをもっと見てほしいと感じるようになり、攻撃的な性格になっていくようです。

男子について、母親が愛情豊かな場合あるいは父親が愛情豊かで統制緩やかな場合、思いやりが形成される。
女子について、愛情豊かで統制緩やかな父親の場合は自己抑制が発達する。
それに対して、冷たくて厳しい母親の場合は女子の自己抑制が育たず攻撃性が高くなる。また、冷たくて厳しい父親の場合は女子の思いやりが育たず攻撃性が高くなる可能性がある。
出典:幼児期の自己制御機能の発達(3) -父親と母親の態度パターンが幼児にどのような影響を与えるか- |和歌山大学教育学部教育実践総合センター紀要 No.11

 
事実、三男も長女(妹)を攻撃するようになっていたので、あながち間違いじゃないなと思います…。
チャレンジ精神に関しては両親共に一貫した態度をとり、男子は父親が、女子は母親が実権を持っているときに自己主張できるようになるようです。
つまり、結局は愛情を与えていかないと子供の心の成長は促せないなと感じます。
 

思っているより子供のわがままの回数は多くない

三男と一緒に嫁くん


僕ら親の立場になると子供のわがままの回数がめっちゃくちゃ多いイメージを持っちゃっていますが、気持ちが切り替わってからは全然そんなことないな〜って思います。
 

ワガママが多いのは0〜5歳くらいまで

ワガママは0〜5歳くらいまでがピークな気がしています。
0〜2歳くらいは自分一人ではできないことも多いので、ワガママというかやってあげなければならないことでしょう。
 
でも、実際に長女の世話もしてきましたが、0歳の頃は夜泣きとか、ミルク、おむつ交換がメインになっていて、生理的な欲求ばっかり。
これはワガママというか、「自分もこれを親にやってもらって今があるんだな」って思うと自分の場合、大変なんですけど、素直に受け入れられました。
 

小学生くらいになると自分の手で歩き始めていく

小学生を超えてくると子供のほうから求められることがほとんど無くなってきたなって感じます。
 
三男を見てると、3歳を過ぎてくると「あれもやりたい!」「これもやりたい!」とできることが増えるので、何でも体験・経験したがります。
でも、0〜2歳の頃に比べてやってほしいことってそんなに多くないんですよね。
 
子供たちも「全部一緒にやろう!」とは言ってなくて、1日に5つくらいのお願いなんですよね。時間にしてみても5〜10分くらいです。
できるようになると、逆にお父さんが手を出すと怒る(笑)。
 
子供のできることが増えてくると、親の手を離れていくんだろうなぁと感じます。
 
妻も「この時期はあと2年くらいかな…」なんて言ってました。
小学生に近づくとママも子離れする時期に近づくんですね。
 
今の時期だけのたった一日5回のお願いを付き合ってあげられなかったんだなって反省してます…。
 

子供にギブ&テイクは無理なんだよね

抱っこしながら三男の手を引く

子供たちのワガママを許したほうが結果的に物事は早く済んじゃったりします
 
抱っこにおんぶがしんどい時もあるし、着替えのお手伝いなんかもお願いされることは多いです。
そんな時、着替えのお手伝いを拒否したり、無視したりするとめっちゃ泣かれたり、グズグズ準備していたりするんです。
結局手伝いしたほうが早かったりするし、結果的に親の負担が減るんで楽なんですよね。
 

子供の要求を断れば断るほどうまくいかない

「一旦優しくすると、要求がエスカレートしてあれもして、これもしてって言われるんじゃない?」

そういう時もあります。
でも、「さっきはやってあげたんだから今度は自分でやってみなさい!」って理屈は全然通用しなくて、子供は理解できません。結局は泣かれちゃったりするんですよね。
 
3歳以上になったら1から10までやってあげるんじゃなくて、「やってるところ見ててあげるね」って言って側で見守ると段々できるようになって、そのうち一人でやれるようになります。
できなかった場合は、できないところだけ手伝うようにしてあげると子供もバカじゃないので工夫していくようになります。
 
やって欲しいんじゃなくて、見てほしい。それをしっかり見ることが子供に対する愛情なのかなと。
 

子供の要求はここまでやるか!を目指すのが正解

僕の場合ですが、愛情は小出しにちょっとずつ出す…の時、うまく行きませんでした
だから、子供の要求はすべて無視しないことに決めたんです。
 
小出しにしている時、お父さんのほうに寄ってこなかったんですよね。
そして、いつまでも泣いて、お母さんのほうに寄っていって、あんまりしつこいんで無視されて「できないできない」と喚く。
 
親のほうが腹くくって、「よっしゃ!じゃあ、とことん応えたろやないかい!」って求められることにちゃんと応えるようにしました。
応えるというのは、つまり無視しないこと。
 
泣いてたら「どうしたの?」と声をかける。
「やって〜」って言ったら「よっしゃ!一緒に頑張ろう!」って取り組む。
「遊んで!」って言ったら「思いっきりやろう!」って一緒に遊ぶ。
 
子供の欲求に一緒に取り組んで、絶対に無視しないように決めたら、早く満足するのか、結果的にワガママが少なくなるのが早いなと感じました。
 

親のやることは愛情の確認とワガママを見極めること

やりたいを満たしている三男


親が行う大事なことは子供の要求が愛情の確認なのか?単なるワガママなのかを見極めることが大切だなと思います。
自分の要求に親がどんな風に応えるか?
それによって親の愛情を確認しているんだろうなって思います。
 
じゃあ、ワガママって何なの?っていうと、自分の身勝手な欲求を満たすための行動
つまりは自分本位の考えで、お菓子を奪ったり、他の人を叩いたり、物を投げたり…。他人の迷惑を考えずに行う行動ですね。
これは良い行動とは言えません。そんな時はしっかり叱るポイントかなと思います。
 
ここで愛情の確認なのか?それともワガママなのか?をまとめてみたんで、参考にどうぞ。

愛情の確認している行動
身勝手なわがまま
  • 抱っこして欲しい!
  • 着替えさせて欲しい!
  • 絵本読んで!
  • 一緒に寝て欲しい!
  • トイレに一緒に来て!
  • 水汲んで!
  • 遊んで!
  • 「話を聞いて」と言っているのに話を聞かない
  • 買えない理由を伝えたけど、「欲しい」と言っている
  • 兄弟が使っている物を奪って使う
  • 順番を守らないで自分が先に使う
  • 面白くないから物を壊したり、叩いたりする
  • 「やめて欲しい」と言っているのにやめない
  • 自分より弱い立場の者をいじめる

まとめ:親として子供と一緒に過ごすのはとても素敵なこと

新しいことに挑戦して成長していく三男


子供と親が一緒に過ごすことはとても素敵なことだなって改めて思いました。
親と離れ離れになってしまう子供もいる中、うちはなんて幸せな悩みを持っているんだろう…。
 
僕はついつい自分のやりたい事が先立っちゃって…子供たちにたくさん我慢させてきたんだなって。
 
「一緒にやって!」って来たときは、むしろチャンス!
まだまだ怒っちゃうこともあるけど、そういう時は全力で応えてあげたいなと思えるようになりました。だって、その要求に応えるのって少しの時間ですから。
少しだけど、家族との幸せな時間ですから。
 
きっと、そういうようにしていると、だんだん親から別れていく準備が整っていくんだろうな。
 
それでは今回のまとめです!

わがままな子供との接し方
  • 親もやりたいことあるだろうけど、わがままを許容する心を持とう
  • 一緒にやってあげるほうが子供一人でやらせるより圧倒的に楽になる
  • 一日5回くらいなんで、子供との時間を10分くらい作れば良いと考える
  • 全部じゃなくてできないところだけやってあげる見守りタイプが良い
  • 親が大事なのは愛情の確認なのか、ワガママなのかを見極めること

子供は親の愛を自覚するのはもっと先。
たぶん、子供たちが大人になった時でしょうね。

でも、良いんです。
きっと僕らに愛された分は、孫に与えてくれるだろうから。

そんなワケで子供との時間、ぜひ作ってあげてくださいね!
また一歩、パパに近づいた嫁くんでした。