あなたは事務の仕事ってどんなイメージを持っていますか?
 
僕は昔、派遣事務という形態で事務の仕事をしてた時期がありました。
実は大学卒業後に初めて就いた仕事が地元の建設会社の事務でした。
 
僕が就職活動をしていた頃、喋るのが苦手な方だったので営業は向かないと思い、なんとなく事務が向いているかなと思ってました。
周りの人にも「りょうたは事務の方が向いているよ」とけっこう言われてきたので、それを真に受けて実際に事務の仕事をやりました。
 
でもやってみて分かったのですが事務の仕事は楽じゃないです
むしろ個人的には割とハードな仕事だったようにも思えます。
 
もちろん適性のある人にとってはなんてことないかもしれませんが、万人向けの仕事ではないので事務は楽というイメージは間違っているということををこの記事で伝えていきます。
 

世間一般の事務のイメージ

  • 営業と比べると人と接する要素がない
  • 座っての仕事が中心で体力的に楽
  • 休みが多い、残業が少ない
  • 仕事内容が楽そう

 
昔の自分もそうでしたが、このようなイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。
営業と違って外回りも基本的にないですし、PCに向かっての仕事が多いあたりからこのようなイメージが先行しているかと思います。
では、事務の実際の仕事はどんなことでしょう。
 

事務の仕事でやること

実は事務の仕事は多岐に渡っていて、

  • 来客応対
  • 書類整理
  • 他部署への電話の取次ぎ
  • データの入力(Excel)
  • 資料整理、記入(総務分と経理分)

といった仕事内容。
細かく突き詰めれば他にもあります。
 
長期的に見れば繰り返しの要素もあり、確かによく言われている「単純作業」の要素もあります。
でも、幅広い仕事をこなさなければいけない点や同時並行でやる点では器用さも要求されます。
 

事務職はなぜ人気なのか?

さて、そんな事務職ですが数ある職種の中でも1,2を争うくらい人気があります。
人気がある理由は、

  • 土日祝日が休みの所が多い
  • 資格がなくても採用される可能性もある
  • 座っての仕事が多いので体力的には楽
  • 他の職種と比較すると残業が少なめ
  • 人と接する要素が少ない

といった理由があります。
専門的な資格を要求されることが少なかったり、休日の多さや残業の少なさといった労働環境が良いイメージから事務職が人気のようですね。
 

事務の大変な点

事務は人気があり、かつ楽なイメージも出回っていますがもちろん大変な点もあります。
イメージと真逆の部分もあるので、今一度事務の仕事がどんなものかご理解いただければと思います。
 

人間関係がすごく重要

ミーティング
人間関係が重要というのはどこの会社に行っても言えることですが、特に事務の仕事は周りの社員と連携する要素も強いので、特に大事です。
電話の取次ぎが良い例ですし、細かい仕事も他の人と連携して仕事をする事が多いのでその点で人間関係が特に重要になってきます。
 
ここでもし関係がこじれていると、すごく仕事をやりづらくなって精神衛生上、良くないですからね。
いわゆる対人スキルというやつが、要求されますね。
この点は、イメージと180度違います。
 

幅広く仕事をこなす器用さが必要

さきほども触れましたが、事務の仕事は幅が広いです。
しかもそれらを同時並行でこなす場合もあります。
 
なので複数のことを一気にこなす『器用さ』が意外と要求されます。
逆に言えば、一つのことをじっくりこなすタイプの人は事務に適性がないかもしれません。
 

競争率が激しい

競争
人気のある職種ということで、応募倍率もかなりのものです。
職種ごとの有効求人倍率も1倍を割っている事が多く、求人数に対して倍以上の応募者があるのが現状です。
また、全般的に事務は離職率が低い傾向にあるので、そもそも人員を募集する必要がないことも多いです。
 
特に一般事務については、応募資格で特に資格が要求されないとなっていますが、会社側としては能力の高い人を取りたい部分もあります。
そのため、簿記などの資格を持っていた方が有利にはなります。
加えて他の会社で実務経験があるとなおさら良いですね。
 
実は事務と一口に言ってもいろんな事務があって、

  • 営業事務・・営業職の人をサポートする事務
  • 経理・・会社のお金に関する事柄の管理。一般事務のスキルに加えて簿記などお金に関する資格・スキルも必要になります
  • 医療事務・・病院など医療機関に勤務する。医療事務用の資格が必要

など多彩なのです。
 
世間一般で言われている事務は主に「一般事務」のことで、そこまで専門的なスキルは要求されません。
それが医療事務や経理などになると、簿記や医療事務の資格など何らかの資格が必須、もしくは資格がある方が採用にあたっても優遇されるなどの違いがあります。
このような少し専門的な事務を希望する場合は、それぞれの専門スキルに関わる資格やスキルを持ち合わせていると良いですね。

余談ですが、数年前に就活をしていた時は「事務=女性」の風潮がありました。
そのため、人にもよりますが男性で事務志望というと「ん⁉」という反応をされました。
会社もそうですし、大学の就職課でもたまに似たような反応をされました。
男性=営業」みたいなイメージがあったみたいでした。
 
年々この風潮は薄れているかとは思いますが、古くからある会社だとまだこの風潮は根強い可能性もあります。

 

事務は意外と大変。イメージに惑わされないように

[box03 title=”要点まとめ”]

  • 世間一般では「事務=楽」のイメージが割と浸透してる
  • 事務の仕事内容は幅広い
  • 人間関係が非常に重要
  • 幅広い仕事をマルチにこなす器用さが必要
  • 競争率が激しい

[/box03]
 
事務の仕事の世間一般のイメージと実際の様子、そのギャップをお伝えしました。
僕自身も、新卒の就活時に事務も候補の一つに入れていて楽みたいなイメージを持っていました。
 
そこから実際に派遣事務という立場で働きましたが、僕としてはかなりきつい仕事でした。
加えて周りの人間関係が劣悪になったのが大きかったですけど。
 
もちろん人によっては事務にすごく適性のある方もいます。
なので、世間一般のイメージに惑わされず自分に合っている仕事か、自分の力を発揮できる仕事か、そんなところを考えて仕事を選んでいきましょう。
 

※この記事はぐにらぼに書かれていた別のライターの記事を移転しています。(許可済み)