子どもについて理解できない。
私だったらできるのに、子どもはどうしてできないの!?

親になったらこんなもどかしい想いをしたことがありますよね。

ちなみに僕も自閉症気味の子がいて、本当に悩ましいなーって思う時もあります。

そんな中で対話の先生塾で読み書き障害(ディスレクシア)という子どもの母(太刀川さん)のプレゼントークがありましたので、そこで感じたことをつらつら書いていきます。

やっぱり障害と分かるとショック

親としては障害と分かるとショックらしいです。

先生に検査してって言われた。
障害がある、ショックだった。
語尾上がる。2年生になっても読み書きが変。

太刀川さんの言葉

まぁ、僕の場合は自分も当てはまってるので、「分かったんだったら対処法が分かって楽ちんじゃーん」くらいにしか感じないのだけど、多くの親は「まさかウチの子が…」みたいなショックはあるみたい。

僕の場合も周りから「大変だから調べて欲しい」って言われて調べる。一般的に障害に気づくってこういうケースが多いんじゃないかなって思います。

キレイな文字書けてたから分からなかった。
宿題はちゃんとやった。50問全部書けていて、全部外れる。
お兄ちゃんより重い、発達性ディスレクシア。学校で苦労していたとショック受ける。
3年生の時に分かっていれば…。

太刀川さんの言葉

字がキレイとディスレクシアはまったく関係ない。それが分かったのも僕的に収穫。

たしかにディスレクシアは読めなくて書けないって感じが強いみたいなので、字がキレイかどうかって全然関係ないみたいなんですよね。

もっと早く分かっていれば…という後悔があるのは納得です。

読み書き障害の子はこんな状態になっている

これが気づくキッカケになったテスト。

読み書き障害が発見されたテスト
おー、ちゃんと書けていると思っちゃダメですよ。

上だけあってて、反対になっている。
こういうのはディスレクシアの特徴。

ちゃんと書けているじゃないか!ではなく、字として間違っている。それを間違って覚えているのか?それとも読み書き障害なのか?の判断はとても難しいところだなぁって感じます。

これだけ見せられたら「ちゃんと覚えようね!」ってついつい言ってしまいたくなる。

でも、実際は間違って覚えている子はこんなにちゃんと全部埋めようとしないで、途中で書くのをやめてしまったりする。

ちゃんと覚えている…がそもそも間違って認識している。それが読み書き障害でテストの点が取れない正体なのである。

読み書き障害をどのように合理的配慮の相談をしたか?

学校としての合理的配慮が難しいと思うのですが、基本的にはルビ(ふりがな)を振ってもらうようにしたとのこと。

読めないことが問題なので、ひらがな・カタカナさえ読めるような状態にしてあげれば、文章を理解できるとのことでした。

学校に合理的配慮を促したテスト

ふりがなを全部振ってもらった。
今は完全に振っているテストを受けている。

太刀川さんの言葉

ここまでやってくれる学校も珍しいかもしれないけど、一人ひとりへの配慮はこれからが大事なんだろうなぁ。(大変だとは思うけど)

先生だけが頑張るのではなく、地域みんなで支え合っていきたいなと思うワンシーンです。

読み書き障害の理解。個人面談で先生と対立

ここが一番熱こもってた部分。

ディスレクシアの配慮をして欲しい
いやいや、桁が揃わねぇんだよな。
うまく書けないのがディスレクシアなのに、その先生は「桁揃わねぇんだよなー」という。「一人ひとりに対応なんかできねぇ!!」という主張がすごかった。

半分キレた。
これ以上私、何しろっていうんですか!
先生がやってくれないならもうないんですけど!

太刀川さんの言葉

先生だけが頑張るってことは結構よく聞くけど、保護者ができることをすべてやり尽くしているというのはなかなかすごい状態。

ここに子どもにかける情熱の差が出てくるのかなって思ったりしました。一人ひとりを見る余裕は少ないのは分かっていますが、この言い方だと保護者が怒っても無理もないなと…。

主張の食い違いを起こさないってすごく大切なことだって思いました。

どうして読み書き障害は不登校になるのか?

読み書き障害は理解しているんだけど書けない状態だと太刀川さんは言います。それってすっごくもどかしいですよね。

先生は読み書き障害に対して知らないし、対処法も分からない。

子どもたちも理解がないので、「障害者とバカにされることがある。」と太刀川さんは言います。

長男は相談したけど、学校が変わらないと無理って言われた。

太刀川さんの言葉

そうだよなぁ…ってしみじみ聞いてしまいました。

ちなみにうちの長男も不登校ですが、「学校が変わらないと無理」って理解してしまってから学校と距離を近づけようとはしていません。

変わらないってことは生きにくさを作るのだなって思います。

読み書き障害でどうして不登校になるか?

これが不登校になった原因のテスト。

どのように不登校になったのか?

振り切って頑張った100点。
クラス対抗テスト。自分のせいでクラス全体の足を引っ張るわけにはいかない。限界を超えたプレッシャーだった。
これから学校に行かなくなった。

太刀川さんの言葉

100点をとった。でも、その100点は限界を超えていた。

とても悩ましいって思いました。

読み書き障害は身近に存在するかもしれない

僕の子どもで自閉気味の子がいます。

この子も文字読むのがとてつもなく遅いんですね。算数も遅い。

ひらがな、カタカナも少しずつできるようになってきました。そして、足し算、引き算もできるようになってきました。

でも、漢字は…というと、すごく悩ましい。学校の学習ペースだと早すぎてとてもついていけてないです。

今は全然本人悩んでないけど、そのうちに悩むようになっちゃうのかなぁって思ったりもしたし、その時に読み書き障害かもしれないって気づくのって親しかできないんだなって思いました。

ちゃんとテストを見て、分析するのって大切!!もっと分析していくのも大事な親の務めだなって感じました。