今日は対話の先生塾で学習指導要領の未来という本についての解説講座でした。

講師は五十嵐 司さん。

学習指導要領…先生は読んだことある?

この辺りは何度かnoteでも触れてきた問題だったりします。

先生は読んだことがないとやばいというか、自分をどうでも良いと思ってさえいると思います。(読んだことない先生がマジで多いらしい)

本当に大事な部分なので、教育に関わる方は絶対に読んだほうが良いと思ったりしています。
※ちなみに保護者もできる限り読んでねって書いてあります。

学習指導要領の未来とは?

結局どう思った?
→僕(五十嵐)は批判していいんだなって思った。

指導要領
こうしていきましょう!みたいなものはない。
学習指導要領の未来という本は指導要領を深めるための本
指導要領の未来を勝手に作っていいんですか?って思った

五十嵐さんと参加者の対話

学習指導要領は結局、人が作ったものです。
ということは作り変えていけるものであったりします。

なぜ学習指導要領があるのか?というと、大事なことは世界の情勢や、未来の状態がこうなるという予測の元、学習指導要領が作られています。

ここって、学校や、家だけにいると絶対見えないもので、もっと広い広い視野で物事を注意深く見たり、広く見たりしないと見えない部分です。

1章要約:コロナで教育現場はどう変わった?

ICTによって学校現場が大きく変わった。
ICTが必ず出てくるようになった。どう変わったのか?
こんな新しいことやらなきゃいけないのはなぜ?
好きなことやってICT使ってたのに…

でも、よく考えてみると、総じてICTが入ってから、できなかったことができるようになった。

未来の指導要領ってICTが主軸になってくるんじゃないか?って思っている。

より管理というと聞こえが悪いけど、個別最適化が進む。
表現したものを組み合わせて教育に発展させることが可能。
結構有名どころの先生が出ている。(でも、僕(五十嵐)的には誰がよりも中身を大事にしている)

五十嵐さんの言葉

コロナは学校現場に大きな風穴を開けてくれたと思います。ICTがあれほど苦手で毛嫌いしていた先生も、使わざるを得ないって状態になって、無理やり使ってみたら「なんだ、結構良いじゃない」って感じになった。

っていうか、ICTはもう当たり前に使いこなしている感じになっていかないとどんどん遅れていってしまうような気がしています。

それくらいアメリカや、中国や、インドなど海外のITによる経済発展を意識しているのだなと強く感じていたりします。

2章要約:指導要領はなぜ変わるのか?

ダメってわけでもないんだけど、時代は大きく変化している。それに合わせて出てきているのが指導要領。

この本には指導要領だけじゃなくて、社会の流れを記載している。
世界がこう変わったから、指導要領が作られている。

徐々に変化をしていく、国際的な地位が復活した日本。
高等学校に進学する人が増えた。だから、高校も変えよう。

その後、ゆとりある充実した学校生活。
ゆとりの中にこそ教科間の繋がりが見えてくるんじゃないの?って思って、ゆとり教育ができた。

実は知識伝達ってダメだよってこの頃から言ってた。
社会がどんどん変化。価値観多様化、国際化、いろんな価値観が増えた。
社会がいろいろな方向に加速した。

ただ単純に強化学習したらダメじゃん?
生きるチカラと呼びましょう。っていうのが今回の確定。
目的とか目標、より細かく分かりやすくしましょうっていうのが今回の改定。

結構社会の流れを大きく反映している。
先生が社会の流れを知らないんじゃないかなって思う。

五十嵐さんの言葉

先生が社会の流れを知らないんじゃないかなって思う。
教科書で教えようとしていると、「読まなくていい」ってなっちゃいがちだけど、指導要領の裏には学校だけでは見えない世界の情勢が絡んできている。

もっともっと、先生…というか、大人たちがこの世界情勢、日本をどうしていきたいのか?世界をどうしていきたいのか?

もっともっと突き詰めると、あなたは今後どう生きていきたいのか?
それが問われているのが学習指導要領だったりする。

なので、教育に携わっているのに読んでいないということは「あなたは自分の人生の責任を放棄している」とも感じてしまうのだ。(強い言葉で申し訳ないのだけど)

学習指導要領は決して「こうしなさい」とはほとんど書いていない。法的な指針はたしかにあるのだけど、あくまでも抽象的に「あなた自身が学習指導要領を参考に現場に合わせて作っていってください」と感じざるを得ないのだ。

それくらい旧態依然の教えるだけの教育、教科書のみに頼り、自分で何も考えない先生たちに「もう、そんなところにこだわらなくて大丈夫だよ」と声をかけている(ように見える)

3章要約:これからの未来、そして未来を作るものの責任

模倣と創造、偶然と必然、主体的・対話的で深い学び、探求…と書かれている。これは先生たち、どれだけ一個一個の単語を理解しているんだろうって。僕も深く考えると「なんだろう」となってしまうものがたくさんある。

指導要領の中身の具体性を強くしすぎると、先生たちがこうしないと…って思ってしまう。
指導要領の中身の抽象性を強くしすぎると、先生たちが何すればいいかわからない…って思ってしまう。

実はどっちにしても先生困ると思ってしまうのだなと。
指導要領だけでは全部は変えられない。ただ、それだけではいけない。

五十嵐さんの言葉

学習指導要領は誰かが作ったもので、法律である。

でも、法律であって、法則ではない。人間が生きていたら自然に守られるルールではない。

学習指導要領はガイドであって、答えではない。未来はどうなるかまだ誰にも分からない。

でも、逆に未来はまだ作られていない。作るのは今を生きている僕たちだ。

だったら、今、何が起こっているかを知り、どうしたら良いかを一人ひとりが考え、小さくても実践をしていく。

結局はそれだけのことであるし、その参考になるものが学習指導要領には詰まっている。

だからこそ、自分の人生を切り開くためにも学習指導要領は読むべきだと感じるのだ。

読まないという選択肢によって、自分のこれからの未来を閉ざさないで欲しいと僕、個人的には強く思っている。

ということで、学習指導要領を読んだことない人は1時間くらいで作った人が解説してくれる動画があるので、ぜひ見てみて欲しい。

それから本を買うのも面白いと思う。