ADHD、ギフテッド…まぁ、中身は全然違うんだけど、行動としては結構似た感じになっています。

僕もADHDという診断がくだっていますが、どちらかというとギフテッド寄りなのかもしれないなって感じることも多くなりました。

これは「ギフテッドなんじゃない?」って言われたり、他人より思考が早すぎるせいで置いていってしまうと感じたり、いつの間にか孤独になっていたり…ということも多かったからです。

あんまり発達障害!ギフテッド!って言うつもりはないんですが、理解されない孤独っていうものはある訳です。

今回は、対話の先生塾で、ADHD・ギフテッド向けの脱学校のフリースクールの立ち上げを支援してきた河崎純真さんの講演を共有していきます。

DE-SCHOOLという脱学校のフリースクール

ものづくりや、IT、テクノロジーが大好き!
一つはADHD、小学校3年生から学校に行かない、ゲームやり続けた。
プログラミング、15歳で家出、バックパッカー。海外も行きながら。

17から会社。18歳で会社をOK Waveに会社を売る。
勉強は好きだけど、椅子に座ることがない。高校生活は一日で終わった。
アメリカで2年間しか行かなかった。
30歳。25歳の時に社会課題を解決したい。ギフテッドジャパンを本格的にやり始めた。僕は学校が苦手、勉強は大好き。

河崎さんの言葉

17歳で作り始めた会社を18歳でOKWaveに売るって意味がわからん(笑)(笑)

本当のギフテッドってこういうことなのかもしれないなーって思います。

ギフテッドっていわゆる天才って言われていますが、たぶん、やり方とかが今の社会の登山道と大きくズレているんだろうと感じます。

こういう人たちは一定の道が決まっている学校が苦手。でも、勉強は大好きなんだなって思ったりします。

なぜ学校を始めたのか?

脱学校の社会。人が学ぶのに学校は必要ないんじゃないか。
ミニ社会を創る。社会で学べばいいじゃないか。

学校という特殊な環境じゃなくて
4つのオポチュニティがあれば良い

事物(機会)、模範(教材)、仲間、年長者(先生)


その4つがあれば、学校なくたって成長するんじゃないかっていう。
素晴らしく成長できるんじゃないかって主張。
そういうのをテクノロジーで実現できないかなーって始まった。

河崎さんの言葉

事物(機会)、模範(教材)、仲間、年長者(先生)。これって大事なことだなって思います。

僕も学校じゃなくても学べると思っていて、町というキャンバスがいくらでも無限に広がっている。

学校だけという狭い学び舎じゃなくて、もっと広い視野で見て欲しい。そして地域社会も受け入れて欲しい。

だからこそ、コミュニティ・スクールを推進しています。

何をやって学校を作ろうと思ったのか?

15歳で家出し、高校に行かずに大学は行った。
日本の大学に行ったが、中退した。
ゲームのハック。
時間はある、お金はない。
みんな時間だけはあるので、ハッキングして強いアイテムを出すとか。
技を繰り返すようにした。お金ある連中に時間で対抗した。

河崎さんの言葉

家出っていうことが嫌なことに捉えられるかもしれないですけど、安全な場所から自らの力で飛び立つ。

これがもしかしたら家出という新しい捉え方なのかもしれないなって思ったりしました。

っていうかゲームのハッキング、本当にすごいなー。僕もネットゲーのグラフィックとか、音楽変えたりとか、そういうことしたり、中学生でRPGを作ったりとプログラミング的なことはしていたなーって思います。

河崎さんの考える学校の価値

河崎さんは従来の学校に価値を感じなかった。
だったら、自分たちが学校の代わりにすればソーシャルインパクト、社会的な課題解決になる。

では、どこらへんを重点的に?
我々がやっていることって社会で受け入れられない子を受け入れている。
就労できないとか、子ども向けだったら受け入れとしては必要かなって思っている。

居場所は必要ですね。
あると落ち着きますよね。

河崎さんの言葉

あると落ち着く。これに尽きるかなって思います。

自分自身を受け入れてもらえる。肩肘張らなくて良い。

普通の学校が落ち着く子ももちろんいるだろうし、離れたほうが良い子もいるし、家にずっといる子もいる。

そういう選択肢が広がって、子ども自身で選べるようになっていっている。それがとても大切なことなんだろうなぁって感じます。

Q.将来的にこんな道に進ませたいとかってある?

人それぞれ。我々の基本的なスタンスはこっちがこうなろうって押し付けない。何をやろうか?ってことを尊重する。

本当は藤井くん(今経営している人)に聞いてもらったほうが良い。
Eスポーツで発展させていく。世界を変える30歳未満ってことで選出された。自分の好きなことを突き詰めていった。
eスポーツって職業としては推奨されないけど、面白い話があって、職業としては向いてないって思うけど。

引きこもったあとに会社作った。
ゲームを教える事業を作った。そこに東君も入った。

河崎さんの言葉

東くんっていうのはこの子ですね。

成長した子ども

でも、こういう子ばっかりじゃなくて、まだまだくすぶっている子もいるし、悩んでいる子もいるし、辞めていく子もいるそうです。

それも人それぞれ。強制しない。河崎さんはそう捉えているようです。

僕自身もここは大きく共感。そうじゃないと、自分で羽ばたくことができない。

新しい働き方

ゲームの家庭教師というもので、稼げてる。こんな前向きな事例もあれば、悪いこともあります。悪いというものは、職業には繋がってないよねって子もたくさんいます。

仕事まで繋がっていない。ゲームも好きでやっているけど、遊んでいる。教えるレベルじゃない。それはどうなの?みたいな子もいる。という風に捉えることもできるし、そういう子も含めて居場所になっている。

ゲムトレという職業が生まれている。ゲームのeスポーツで稼ごうと思うと、野球のイチローくらい頑張らないといけない。
でも、ゲムトレだったらトップランカーだったら教えられる。職業の幅として広がった。

河崎さんの言葉

ゲームトレーナーという職業がもう生まれていますね。僕の頃にはなかったし、そういうことを考えもしなかった。

今は主体的にうまくなりたい!ってスポーツみたいに捉えている人がたくさんいるってことですね。

そう思うと、やるのが上手な人と、教えるのが上手な人という棲み分けができていいですね!

学校化された社会ってことが問題

与えられることが当たり前になっていくのが課題。学びが矮小化されてしまう。学校化された学びと僕たちは言っている。

大人になっても人との助け合いがある、それが国民年金という制度。
でも、それをすると社会全体が与えられるものだけになっていく。それが課題。

河崎さんの言葉

本当は働けるように支援することが大事なのに、生きていくことを支えてしまう。働くようになったら支援が出てこないから、やらなくなっていく。

それだと本当に必要なその人の自立を促せない。

日本社会の闇だなって思います。それが今の子にも及んでいるんだなぁ。

問い:学校に行かないでゲームをしている子がいた時にどのようにするか?

ここから対話を開始。グループごとに分かれていろんなお話をさせてもらいました。

学校が社会の縮図って言われているので、私は発見できた。問題意識、課題に毎回ぶちあたる。それをどう解決するか?
高校3年ながらに思った。
もちろん、居場所づくりとか、自分の特性を活かして伸ばしても大事だと思う。
やっぱり学校って学べることって多いんじゃないかなって感じました。

高校3年生

うちのグループは家でゲームをやっている子に対してどうしますか?
先生としてはゲームを家だけでは…指導したいよね。藤井蒼汰、ゲームで戦うこともした。そこだけに囚われたりはなかなか難しいよね。
まぁ、ゲームからプログラミングに分岐した。それがポイント。

私立学校教員

学校に行かない子、ゲームをしたい子はどうする?
強制的になにかをやらせるのはどうなの?いろんなことに強制的に取り組ませるってことを可能性を広げると思っている。
ゲームと教育現場って壁があるんだなって感じた。

公立中学校教員

僕たちが話し合ったことはこんな感じでした。

学校に行くって?

これは僕の考えで後から発信したものですが…

その場で判断はできないのかなーって思ってたりします。その体験をいかに有意義だったか振り返るリフレクションが大事なのかなと感じています。

ゲームをするのも体験
家事を手伝うのも体験
机に向かって勉強をするのも体験

『ただやった』ではなく
『やってどうだったか』を振り返らせる

新しい視点が生まれたらゲームがゲームじゃなくなる。
机に向かって勉強することもただの勉強じゃなくなる。

僕も学校もいかず、ゲームばっかりしていたけど、大人になって振り返った時に「この時のこれって今のこれに繋がってたのか」って気づいてから無駄な時間じゃなかったって気づいたりしました。

それを大人になってからじゃなくて、子どもの時に気づいたらもっと早いスピードで成長できると思っています。
歩いたところに道ができてるって認識させる振り返り活動こそが個人的に一番大事な気がします(*^^*)

ソルティーの言葉

そんなことを言ったら「あれ、スティーブ・ジョブズがいる!」って言われました(笑)

そんな人と同じ思考だったのかー(笑)恐縮です!!