働き方改革って下っ端から言うのって難しく感じますよね。

これは学校だけじゃなくて、会社とかもおんなじ。
「これ言ったらまずいよな…」

そもそも言えない雰囲気があることが会社としてはガンなんだけど、それが言えない。

今回は小学校の教諭で働き方改革の種を撒き続けている大野大輔さんの講演があったので、そのリフレクションを書いていきます。

そもそも職員室でこんなこと思っている人は要注意

「職場で思ったことを言えない時がある!!」
『攻めたな!って思う発言でピリ付く空気がある!?』
そこに課題がある。
雰囲気は良いのに、本当は思っていることがある、周りとの関係を気にして、言いたいことが言えないって良い職場なのかな?

大野さんの言葉

ホンマや!人間って言わなかったら伝わらない生き物なんだから、伝えないといけない。

でも、言いたいことを言えない職員室ってのは、それだけで改革の種が撒かれていないって状態。

まずは「これどう思う?」みたいなのが活発に起こって、「こんなのやってみようよ」って言える職場だったら、イキイキできるよね。

全国の教育者と子どもを幸せに!

働き方改革ワークショップをした時…良いワークショップだったはずなのに…3割活発なのに、7割が一歩下がっている。
働き方改革したい:3割
アレルギー反応:7割
アレルギー反応の人は畑が耕されていない!と思った。

大野さんの言葉

喋ってる講師の側に立つと分かるんですよね…、「この人絶対やる気なくてここに来たんだろうなー」っていうのが。

働き方改革したい!!ってチャレンジ意欲満載の人ばっかりだと、「いやだわ〜」って思っている人の顔がさらに曇って、言いにくい目になっていく。

そして発言しない、行動も遅い…態度で物申すようになる。

でも、そういう人の気持ちこそ救ってあげないと、改革は始まらなかったりするんだなぁ。

例えば…職員室でこんなやり取りない?

宿題を選べるようにしたい!

畑が耕されていない状態だとVSになっちゃう!
保守派が悪いわけじゃない。
でも、リベラルも時代に則ってる。

大野さんの言葉

そりゃー、毎度ありますよね。好きにやらせたい!って親や、先生も思ってる。でも、宿題なくされちゃ困るっていう親も先生もいる。

どっちやねん!!ってみんなで考えるしかないんですよね。

働き方改革の畑を耕すための作戦

急に変えたい!っていうとVSになっちゃう。
だから、大野さんは2つ行うのだそうです。

まず、問いを投げかける。

「受験の子もいるし、暇な子もいて全員同じ宿題だと無理があるんですかねぇ?」

「たしかに、一人ひとりにあった宿題が必要かも。」

「全員なしだと抵抗ある親もいるからね」

「選べつようにしてもいいかもね。夏休みとかで試しに選べるようにしてみる?」

「保護者アンケートを取ってみるのもいいかも。」

「期間限定で試してもいいね」

だんだんと最適解、納得解が見つかる

大野さんの言葉

一本釣りみたいな感じで、ちょっとした投げかけからどんどん奥に深く対話していくこと。

大事なのは雑談っぽくやることなのだそうだ。

情報提供を活用

もう一つは情報提供から入ること。

「この間会ったY下先生って人の校内研の話を聞いて、いくらでも工夫できると思いました。」

「どんな感じなの?」

「主体的に研究できるようにという目的で、負担を最小限にした上で、個々で研究したいことを研究するんですって!」

「教科は決めないんだ?!」

「そう。この資料見てください…」

大野さんの言葉

情報提供だと相手もそりゃー、嬉しいですよね。行ってないのに行った気になるし、相手も良いこと知ったから伝えたくなっちゃう。

この策はかなり使えるかも。

この働き方改革で職員室はどう変わったのか?

自分が変わった

前は勇気ある100歩を踏み出す人

最近は自分も勇気ある一歩を踏み出しながら、仲間たちが勇気ある一歩を踏み出すための伴走者になる!

大野さんの言葉

どちらも正解なんだけど、ステージが変わったのかもしれないって僕は個人的に思いました。

それだけ想いを汲んでくれる人が増えてきたんでしょうね!

職員室の雰囲気が変わった

講座前は
提案  :自分が主に提案する
マインド:なんで変わらないんだ
流行語 :愚痴「マジで〜」
在り方 :改革者
声掛け :事後の慰め
気づけば:すみませんが〜

講座後は
提案  :提案者が6人以上に増えた
マインド:どうやってより良くするか
流行語 :問い「そもそも〜」
在り方 :改革者と伴走者H&H
声掛け :事前の作戦会議
気づけば:〜をありがとう!

大野さんの言葉

どんどん学校が変わっていっているのが素晴らしい!最高すぎますね!

事前の作戦会議とかマジ大事。

「あれ良かったよ」とか「まぁ、次は頑張ろう」みたいな事後の慰めマジいらん。

何が一番大切だったか?

What(どうやる?)は昔、一番やっていた。
でも、今はWhy(なぜやる?)を一番よくやっている。

大野さんの言葉

なぜやる?が一番改革の目ですよね!

そこから全部スタートします。一番時間かかるんだけど、そこさえ決まれば早いというか。

職員室の改善にどんな工夫をすると良いか?

①みなさんの職場はUPDATEしやすいですか?

②また、どんな工夫をしていますか?

③教育を自分たちでどんどん良くしていける組織ですか?

そんなわけでまたみんなで対話してみました。

やっぱり大事なのはビジョンの共有感謝
これがあると浸透するなってイメージ。自発的に考えていくのが増えそうです。

んで、どう伝えていくかはいろいろ出たんですが、一番はサブタイトルを付けるってのが新しい気付きだなー。

例えば『学校評価 〜子ども、保護者、先生が幸せになるために〜』みたいな。たしかにパッ見の彩りが違う気がする。

人生が変わった問い

「大ちゃんの隣にいる先生は幸せですか?」って言われてハッとした。
自分がスーパーティーチャーになればなるほど、隣の先生が幸せになれなくなっていく。だから伴走者になろうって決めた。

大野さんの言葉

いやー、マジですげーわー。

僕も気をつけたいし、僕の周りにいる人は元気で幸せでいて欲しいもの。
根源はそこだよね。