与那国島に残る、ドラマ『Dr.コトー診療所』のロケセット

細部までこだわりぬかれたロケセット
『Dr.コトー診療所』というドラマをご存知でしょうか?
私はこのドラマの大ファンで、放送が終わっている今でもDVDをくり返し観ています。
2014年5月、ついに私はロケ地である与那国島に渡り、今も残る『Dr.コトー診療所』を訪ねました。
Dr.コトー診療所とは?
2003年に放送された連続テレビドラマ。山田貴敏さん作の漫画『Dr.コトー診療所』が原作となっており、小さな離島の診療所に赴任したDr.コトーと、そこで暮らす島の人々の姿を描いた感動の物語。
2004年には特別版、2006年には新シリーズが放送されました。
原作の舞台となっているのは鹿児島県下甑島ですが、ロケが行われたのは沖縄県与那国島です。
診療所ロケセット
診療所のロケセットは、与那国島の南にある『比川(ひがわ)』という集落の海辺にそのまま残されている。
Dr.コトーファンのみなさまは、きっとこの風景に見覚えがあるのではないでしょうか?
放送されてからだいぶ月日が流れていたにも関わらず、そのままそっくり残されていて、コトー先生がひょっこり顔を出すんじゃないかと思うくらい生命力のようなものにあふれていました。
中に入ると、ドラマで繰り返し出てきたあの受付に60代くらいの男性が座っていた。どうやら管理人さんのようで、「今お客さんいないから案内しようねぇ」と言って館内を一緒に周ってくれることに。
館内でのなりきり写真撮影
管理人さんはとてもいい人で、「せっかくだから白衣着なさい」と白衣と聴診器を貸してくれ、さらには「写真撮ってあげるからそこに立ちなさい。ポーズはこうね~」と言ってすべての部屋でなりきり写真を撮ってくれました。
写真の一部をお楽しみください!




管理人さんは、表情やカルテを持つ角度、指先の位置や視線という細かいところまでポージングの指示をくれました。
私はコトー先生になりきろうと、コトー先生役をされた吉岡さんはどんな気持ちでここに立っていたんだろうと想いを馳せてみるも、やはり私なんかが分かるものではなかった。
細部までこだわる、すべては良い作品をつくるため
管理人さんは写真を撮りながら、ロケ中の出来事や監督やスタッフのこだわりについて話をしてくれました。
この建物はとても細かなところまで作り込まれていたのです。
リアリティを出すために、壁の傷ひとつまでこだわる。
『良い作品』をつくるため、妥協はしない。
このドラマを何回観ても感動してしまう理由と、この建物を間近で見たときに感じた生命力のようなもの理由が分かったような気がします。
あの、あきおじの藁草履も大切に飾られていました。
ここに来て、ますますDr.コトー診療所のファンになってしまいました。
ドラマを観ていない方でもきっと楽しめますが、せっかくだからドラマを観ていただきたいなと思います!
- 前の記事
2012年の波照間島の海の中 2017.06.06
- 次の記事
ひとり旅好き女子がおススメする、あると便利な5つの旅グッツ! 2017.07.05