対話の先生塾で先生を複業にするという生き方をしている中薗優輝さんのお話を伺いました。

「先生って、先生だけしかできないんじゃないの!?」

そう思っている人ってめちゃくちゃ多いと思います。

でも、それはもう古いです。
一個の柱にしがみついて生きていけるほど甘い世の中じゃない。

むしろ、そうしないと自分の価値観や、スキル、生き方に広がりがなくなってしまう。

もちろん、一個の職業を突き詰めるのも人生です。
しかし、それをどうして突き詰めていきたいのか?をよく考えなきゃいけない時代なんだろうなって思ったりします。

今回はそんな複業先生という生き方を紹介していきます。

自己紹介

バックパッカーをしていた。そこでたまたま、日本人と知り合った。観光向けにステージやろう!そして、ダンスをやった。お金稼いでニヤニヤした。
教育を通して人生を変える!がミッション。
場作りのプロになる。

20代で校長として勤めた。
その後、プログラミングを教える人というメンターになった。
さらにダンス部コーチとしてスタート。

中薗さんの言葉

20代で校長ってめっちゃ面白い経歴ですよね。
若くして会社の経営者みたいなもんですよ。

僕は20代の頃…、そんな熱い時代を生きていなかったなぁ(笑)。

29歳の頃にやっと火が点いたけど、今、火のつきどころはどんどん早くなっていると実感します。

人生に本気になる。こんな生き方が楽しくなることはありませんよね。

学校時代にやらせていただいた業務

複業先生がやらせてもらった業務

生徒さんと一緒に部活を1から作る。
学び直しプラン。
どうにかしたいって思っているけど、なんともできない!大変。
ペーパーレス化した。
授業外の時間にホームページ、ブログ更新、掲示物、できないなりにひたすらお手伝い。

中薗さんの言葉

いや、もうねー。最高です。最高の働き方改革と、理想の先生像だと思います。

特に「生徒と一緒に部活を一から作る」。
これができる先生ってなかなかいないんじゃないかなって思います。

多くの先生は部活を一から作りたいって言われても、「そんなことできない」って言ってしまうんじゃないでしょうか?
でも、それって本当に生徒のため?失敗も込みで成長じゃないの?学びじゃないの?

ちなみにうちの子も部活やら、学校のクラスやらの改革を断られているクチなので、こういう熱い先生がいるのはすごく嬉しいです。

学外ではこんなことも

他校への出前授業って、よく見かけるようになりましたが、まだまだできていない学校はいーーーーーーっぱいあるんじゃないかな。

多分、先生の心理的ハードルが高いと思うんですよね。自分の受け持っている生徒たちや、先生たちの信頼が高くないと他校への出前授業ってできないと思う…っていうか周りが許してくれないんじゃないかなって思ったり。

でも、こういう学校と学校の資産を共有(シェア)し合う時代はもう始まっています。これが当たり前になってくる世の中を僕も作ろうと活動しているので、こういう取り組みはぜひ応援したい!

教員時代で感じたこと

教員時代に感じたこと

先生はクリエイティブな仕事。3ヶ月だけど、本当にすごい!
生徒指導、1年後、3年後を考えると…と熱心に子どものことを考えている。
大学では机上の空論だった。
職員室で「こんなこと本当はやりたかった」というお話をたくさんもらった。
株式会社Divでパラレルワーカーになろう!と思った。

中薗さんの言葉

本当に、先生ってクリエイティブな仕事だって気づいて欲しい。
こんなにいろんなことができて、毎日教えたり、実験したり、体験させてあげられる仕事はないです。

しかも、毎日成長が見れる…なんて創造的な仕事なんだ…。

たしかに大変かもしれない。でも、受け止め方次第ですよね。
こんなに素敵な仕事はないんじゃないかな。

Q.複業先生の複って?

参加者からこんな質問が出ていました。それに対する答えがこちら。

教師が主役ということではない。複数の柱を持つってこと。
複業パラレルワーク。
専門性を極めて活躍できるように!
月1回とか、探求学習とかそんな使われ方をする。
昔そのサービスを利用している。

中薗さんの言葉

複業っていうのは、一つだけがメインじゃないってこと。
つまり全部本業。

そんなにあったら大変って思うかもしれない。でも、大事なことはすべて大事なんだから、やりたいことは全部やる!

だからこそ、他の仕事も相乗効果で伸びる!

そんな掛け算の仕事ができるのが複業先生なんだなって思います。