
社会教育
今、日本の教育が保たない時期に来ていると知っていますか?
私が先生たちを支える仕事、ICT支援員として所属していた2010年…。
学校現場に入って、分かったことが先生たちの時間がない、苦しい・辛いと叫んでいるという現状でした。
そんな忙しさにまみれてしまった先生たちが、業務を優先するあまり、子どもからの相談を「ごめんね、明日聞くから」と言って子どもを泣かせてしまった現場を見ました。
「一体誰のために仕事をしているんだろう。先生たちも作業を優先するために先生になったわけじゃないのに…。」
子どもが泣けば、親は怒りますし、地域に言います。そして、地域は学校を叩きます。だから学校はまた業務が忙しくなります…。
この負のループは誰も幸せにしていない!
まずは先生から幸せにしなければ子どもたちが笑顔になることはない!
そう確信しました。
この多様化した世界、先生を幸せにするためには、みんなで一緒に教育を考えていき、学校を地域社会から孤立させないことが大事だと。
私たち、”大人”がみんなで教育に関わっていく。その意識を持つことが大切なのだと。
100年先、みんなが「幸せだ」と感じるために教育界の悪い部分を洗い流す。
そう決意をして、地域と学校がともに歩む学校づくりを推進しています。
今の教育は、誰のための教育なのでしょうか?
親が子どもにして欲しいことを叶えてあげるのが学校でしょうか?
学力重視で育った子どもは本当に幸せに、自分で自律して生きていけるように育つでしょうか?
今は大学にもそれほど価値がないと言われます。
一つの会社に就職し、とどまり続けることはそこまで多くないと言われます。
そして、会社が生き残るには今の多様化した世界に合わせて、形を変えていかないと生き残れない。
そんな時、学力はほとんど必要ありません。
子どもたちの思考、行動はとてもクリエイティブなもので、これからの日本はその力を抑えるのではなく、伸ばすことが重要になります。
現在の学校は残念ながら、学力を伸ばす学校が多いです。学校の規則や、校則は時代が変わったのに、ほとんど変わっていません。
窮屈だと感じ、ここは自分の居場所ではないかもと感じ、子どもは不登校になっていくし、教職員もなり手が少なくなり、なったとしても辞めてしまう現状があります。
これは必ずしも新型コロナウィルスだけのせいではないのです。
しかし、先生たちだけではこの世界とのズレを感じにくい。
だからこそ、みんなで創り上げる。地域社会みんなで未来を創る。それが子どもを育てるということ。
学校という環境を自ら考え、決断し、様々な成功や、失敗をたくさん経験できる環境に創り変えることが、これからの日本には必要なのです。
教育こそが、日本の未来を守るのです。
教育には3つの柱があることをご存知ですか?
1つ目…学校教育
2つ目…社会教育
3つ目…家庭教育
昔はこの3つのバランスが整っていたと言われています。
学校では魅力あふれる立派な大人が生き方を考えさせたり、地域ではたくさんの大人たちと触れ合い、家庭で自分で生きていくために必要なことを教えられた。
しかし、今はどうでしょうか?
いつの間にか学校にやってほしいことを押し付け、家庭は忙しいからと子どもと触れ合うことをやめ、地域との関わりが薄くなってしまっていないでしょうか?
子どもは教科書で育つのではなく、周りの環境や、周りの人たちの生き方に影響されて育っています。
主体的に行動し、いろんな人と対話し、物事を見て考え、自分の世界観を広げていく。
このためには、いろんな人との出会いが必要なのです。
そうした時に学校だけでは世界が狭すぎるのです。
地域・社会全体で、さまざまな家庭との交流があって、はじめて子どもたちは真の学びが得られていくのです。
幸い、今はオンラインでの出会いがあり、以前よりも学びが深くなりました。
しかし、五感すべてを刺激する出会いは欠かせません。いえ、オンラインが広まった今だからこそ、さらに重要になったと言えるでしょう。
「自分の子を大切に思うならば、周りの子も大切に思いなさい」
その子を育ててくれるのは環境です。
学校の先生たちが、周りの大人たちが、学校の子どもたちみんなが支えてくれるという環境を作れて、やっと我が子が一番自分らしく生きられるようになるのです。
その環境を創り、持続させていくのは異動してしまう先生たちではありません。
その地域に住み続ける地域や、家庭が作るのです。
どうして不登校になるのかを考えたことはありますか?
それは
「ここに戻っても自分の居場所がない」
と思ってしまうからです。
最近は不登校になってしまう子が多いです。
実は私の子どもも不登校ですし、私自身も不登校経験者であり、発達障害を抱えています。
現在は不登校児のためのフリースクールや、発達障害を抱えた子の特別支援学校がどんどん増えています。
選択肢が増えることは良いし、そういう場が一時的に必要なこともあります。
でも、『ずっとそのまま』の居場所で育った子は、本当に社会に溶け込んで生活できるのでしょうか?
他人との関係が難しい…と子どもの時から特別な場所を用意し、小さな社会から切り離してしまって本当に大切なことが学べるのでしょうか?
実はその子の課題だけではなく、その子の周りにも大きな課題があり、その環境を変えていく努力をしなければ、その子の周りも学びを得る瞬間が失われてしまうのです。
そうした時に学校という変えにくい社会構造を変えていく努力をする。
(大人・子どもを含め)その姿を見て、自分が変わっていくことを実感できることで、少しずつ
「自分はいてもいいんだ」
「相手を理解することが大切なんだ」
「諦めなければできるようになるんだ」
と一人ひとりが可能性を伸ばせるようになる。
いろんな人がいていい。ぶつかり合ってもいい。
そして、失敗をしてもいい。
学校は社会の練習の場です。いろんな人がいるからいろんなことが学べる。
私はそんな学校を創る支援をします。
生年月日 | 昭和61年5月1日生まれ おうし座 |
血液型 | A型 |
趣味 | カラオケ、ゲーム、漫画、ロードバイク |
特技 | これ!と決めたら諦めない、火がないところに火を灯す、1を100に膨らませる |
尊敬する人物 | 福島正伸(講演家) |
好きな言葉 | 「おもしろきこともなき世を、おもしろく」 |
家族 | 妻、長男、次男、三男、長女、ファミリーシェアハウスの住人、保護猫たち |
資格・称号 | 基本情報技術者(国家資格)など |
茨城県笠間市生まれ、現在は水戸市に在住。発達障害ADHDの診断持ち、バセドウ病、中学の頃、記憶障害から不登校経験あり。
茨城県笠間市のICT支援員として2年従事した後、教員の負担軽減、働き方改革を進めるために2011年からボランティア活動を始める。その縁があって、笠間市のコミュニティ・スクールの立ち上げを地域側から推進し、設置に至った。(現在もアドバイザーとして学校運営協議会委員として在籍)
仕事では100社以上のコンサルをしていたが、社会教育研究家に転身。経験を活かし、石岡市の東成井小学校、千葉県東庄町 教育委員会のコミュニティ・スクールの立ち上げアドバイザーとして関わり、文部科学省の『地域とともにある学校づくり推進フォーラム2022』の事業を受託。
立教大学(東京) / 都留文科大学(山梨) / 福井大学(福井) / 茨城県教職員組合(水戸) / 東成井小学校(石岡) / 岩間第一小学校(笠間) / 茨城県北生涯学習センター(日立) / 対話の先生塾(オンライン) / 県西地区PTA連絡協議会(石岡) / 草っぽ農園(水戸) / エスティコンサルティング株式会社(水戸) / 茨城日産(水戸) / ファームガーデン株式会社(下妻) / Maply After School(那珂) / 笠間市倫理法人会(笠間) / 水戸南ロータリークラブ(水戸)