以前、社会教育主事講習を受けさせていただいて、社会教育士として称号を得ました。
その時、宇都宮大学で講習を受けたのですが、その講習を企画していたのが、廣瀬 隆人さんです。
この方は地域と学校の協働について長年研究をしていて、いろんな学校や、グループで監修をしていたりもする方。
僕は面白い人やぁ〜って思って、講座が終わったあと、連絡をとって、研究室にお邪魔させてもらいました。
今日は、そのお話してもらった内容を自分の感想を交えてお話します。
コミュニティ・スクールが大事なのではなく、どんな学校にしたいか?どんな地域にしたいか?が先
僕も普段から思っているのですが、コミュニティ・スクールはいろーーーんな名称があって分かりにくいです。
- コミュニティ・スクール
- 地域学校協働本部
- 地域学校協働活動推進員
- 学校を核とした地域づくり
- 地域とともにある学校づくり
など
いろんな用語があって、とても分かりにくいし、これを全部理解している人はほとんどいないのではないかと思うのです。
でも、こういう用語が気になって、「これはどういう意味ですか?」と聞くのは正直あんまり意味がない。
なぜかって、もっと本質的なところが大切だからです。
例えば、
- 「学校は学校の先生たちだけで作って、地域の意見が反映されないのはおかしいよね?」
- 「学校に地域と連携しろと言われてもそんなに繋がる時間も人脈もないよね?」
- 「学校の先生に地域とのコーディネートをお願いするのは無理じゃない?教頭先生がそれやんの?」
みたいな具体的に困っている課題があるんです。
それを解決するためにはどうしたらいいの?って考えた時に手段の一つとしてコミュニティ・スクールが浮かぶ…ってことが大事なポイントだと思うのです。
あくまでも課題ありきであって、用語だけ覚えて頭でっかちになってしまってはせっかくの制度を活かすシーンが思い浮かばないのではないかなと思います。
先生の多忙化は文化である
先生たちの多忙化は、みなさん、最近ニュースなどで知られていると思いますが、なぜそんなに忙しくなるのか?って根本的な原因を知らない人は多いのではないでしょうか。
いろんな原因はあるんですが、「先生たちが何でも自分でやらないと気がすまない」という人間であるということです。
というか、これはディスってるわけじゃなくて、本当に子供たちのことを考えて行動しているからこそ起こることで、「あれもやったら良いんじゃないか」「これもやったら良いんじゃないか」とアレコレ考え出して、しかも、一度始めたら絶対やめないという文化があるからです。
そんな文化にしてしまったのは地域や、保護者からの圧力による影響も絶対あり得るでしょう。
だからこそ、そんな文化だってことを理解して、その上で、自分たちがどんな学校にしていきたいか?どんな子供たちに育って欲しいか?を一緒に話し合う。そのために学校運営協議会という手段がある。
その目的を自分の中で理解する…というより、腑に落とすことがもっとも大事なところなんだろうと思うのです。
これからまたみんなで養成講座の内容を考えていくと思いますが、また面白いことが起こりそうだなって期待に胸を膨らませてワクワクしてきている。そんな今日このごろです。