笠間市教育委員会から教員支援ネットワークT-KNITと協働で行いたいという依頼があり、講師として出向いていきました。
笠間市教育委員会は僕の教育転換点を作ってくれた組織。2012年の頃にはICTを積極的に取り入れ、今ではコミュニティ・スクールも教育委員会側から積極的に推進しています。
コミュニティ・スクールの大きな穴はキーパーソン不足。つまり、コーディネートできる人がいないということ。笠間でもうまくいっている学校・地域と、いっていない学校・地域の差が激しいことから、お話をすることになりました。
今回のテーマは『コミュニティ・スクールの制度を理解する』ことです。
「なるほど、わからん」を作らない
コミュニティ・スクールの研修会でよくありがちなのが「知ってる」という状態を作り出してしまうこと。
コミュニティ・スクールの制度って複雑です。知っている側からすれば「その程度のことでしょ?」って思うことなんですが、知らない人が見たら「なんだこれ」って思う内容です。
これを懇切丁寧にコミュんティ・スクールとは〜(ベラベラ)と話しはじめてしまうと、まったく頭に入っておらず、「あぁ〜、なるほど、分からん」という状態を作り出してしまうことになります。
- なるほど、わからんとは(詳細はここをクリック)
そのため、重視したのは『体験的に分かること』。コーディネーター養成講座では、「やるのは僕じゃない。あなただ。」というコンセプトで進んでいます。
そのためにワークをふんだんに盛り込む。「最後はあなたができるようにならなきゃならないんですよ」というメッセージがそこに含まれているのです。
拍手で一体感を作り出した一工夫
このコーディネーター養成講座、肝は拍手だったなと思います。
対話をやったことがない人ばかりでは、話しをして良い空気にならないことがあります。この講座の雰囲気も最初はそんな感じからスタートになってしまい、これはまた別の角度でやらなければいけない!
そう思って、予定にはなかった拍手の効果を取り入れました。
思いっきりやる拍手とそうでない拍手の違い。
拍手があるとないとでは、認められ方が違う。拍手をすることで認める空気を作ろうというものです。
これがうまくヒットし、ここから一気に空気が変わったなと実感しています。
各グループにファシリテーターを用意
参加者の聞き慣れない言葉にファシリテーターというものがあると思っています。僕らは日常的に使っていますが、これを分かってもらうのはとても大変!
なので、これは説明をするよりも分かってもらうほうが早いということで、各グループにファシリテーターを一人用意しました。
8〜9グループ分の人数を揃えるのに苦労しましたが、T-KNITのメンバー、教育委員会の方、ボランティアの方も混ざっていただけたので、なんとか揃えることができました!
これも体験重視の力で「なるほど、ファシリテーターとはこういうものなのか」と実感として伝わったかなと思います。
人を揃えるのは大変ですが、次回以降も積極的に揃えるようにしていきたいなーと思います。
次回の予定
次回は8/25。
ここはベテランさんや、学校の先生が中心になると思われます。更に硬い空気になることは必至ですが、1回目を受けてくれた方が「全部出ます」と言ってくれて、意欲的に参加してくれるなど、2回目はまた革新的な出来事が起こるんじゃないかと期待も膨らみます。
次回は見学もOKなオープンな会になるとのことなので、興味がある方はご連絡ください。