昨今では、「挨拶が少なくなった」「声をかけても返してもらえない」という声がチラホラ聞こえるようになりましたね。
今日の出来事は実際にはそんなことはなく、大人側と子ども側を繋げる架け橋みたいなものがないだけなんじゃないかなと思ったので、その話を今日は書き綴っていきたいと思います。
6年前からコミュニティ・スクールに関わっているけど、挨拶はない
今、関わらせてもらっている学校では6年も前から学校運営協議会委員です。ですが、子どもたちとはほとんど関わりがなく、もちろん会釈を程度はあっても、挨拶されることは少なかったです。
僕としては全然気にしませんでしたが、振り返ってみると学校内であっても、率先して挨拶してくれるという子は稀なんだろうなーと思っています。
地域学校協働本部のメンバーを全校朝会で紹介
しかし、コミュニティ・スクールの目的は『学校を核とした地域づくり』です。つまり、世代を超えた繋がりを作る、つまり友達づくりをすることです。
なので、学校に頻繁に出入りするメンバー(僕ともう一人)を全校朝会で紹介することにしてみました。
僕自身は小学生の子どもたちの心がつかみやすいように『にゃんこ大戦争をやってるよ』というワードを引っ提げて自己紹介。
「え!俺もやってるよ!」
みたいな反応がかなり多くて正直かなりびっくりしました。
挨拶が自然にできるようになる
今日のことがあってから、一気に子どもたちの距離が近くなり、いつも一人で作業しているコミュニティ・ルームは子どもたちでいっぱいになり、活気に溢れていました。
僕の顔を見かけると
「にゃんこ大先生!」
みたいな声が飛んできて、自然な挨拶が交わせるように…というよりも、挨拶をせずにはいられないと言った様子でした。
挨拶をするには相手の認知に存在を入れる
「挨拶をしなさい!」ではなく、『挨拶をしたくてたまらない』状態を生み出す。
これは相手の認知に、自分という存在を入れることなんだろうなと。
友達をスーパーで見かけたら、ついつい声をかけてしまうように、有象無象の一人ではなく、ちゃんと存在として意識させることで挨拶は自然に出てくる。
逆にいうと、それだけ存在を入れる行為が社会の中で少なくなってしまったから、挨拶が少ないんだろうなと思うのです。
社会の中で子どもたちと心を通わせる出来事が一瞬でもあれば、自然な挨拶は生まれてくるんだろうなと思う今日このごろでした。