水戸生涯学習センターが企画した「持続可能なコミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進の原動力 ~地域学校協働活動における人材の確保・育成~」第二回目に参加してきました。
今回は事例発表からのワールドカフェ。
事例発表は日立市と、小美玉市の事例です。
今回も研修の中で感じた気づきなどを共有していきます。
日立市の事例
すごいところ①:協働活動の見直し
日立市では、すでに既存の組織・団体が協働活動を行っていました。
多くの地域では、地域活動が廃れてしまっていることが多い中、連携・協働ができている状態だったのは、その時点でもすごいことだなって思います。
しかし、そこからさらに各組織・団体の活動内容と相関関係を見直したという点。
相関関係を見える化するために学校運営協議会 ガイドブックを作成したのがポイントですね。
ガイドブックを作ることも簡単ではありませんし、相関関係を見直しするというのは、各組織の代表を集めて話し合いもしなきゃいけないはずです。
すごいところ②:学校授業の支援に特化
地域コーディネーターを配置しただけではなかなかうまく行かないケースが多いです。それは学校の内情に沿わないことも多く、教員の多くは教員同士で話しが進むからです。
そこで、学校の取りまとめは教頭にお願いし、コーディネーターがボランティアとの打ち合わせ、調整を行う仕組みを作り上げていました。
この内容はやりたくても、学校が首を縦に振ってくれないと中々やれない内容で、そこをうまく調整できているのがすごいことだと感じます。
小美玉市の事例
すごいところ①:とにかく横の繋がりを作る
小美玉市の事例はとにかく横の繋がりを強調されていたなーと思います。
みんなで集まって研修を行う、委嘱式だけでなく交流会をする、広報誌を作って配るなどなど…。
各人の頑張りを見える化するという形ができていたので、だんだんと友達が増えてくる感じが地域学校協働活動の目的に近いものだなーと感じました。
すごいところ②:コーディネーターとの繋がりが深い
各学校や、教育委員会とコーディネーターの繋がりが深いと感じたのもあります。コーディネーターは明るく、力量がありそうでした。
とにかく気軽に話せる雰囲気を作り出すのが上手。そのような繋がりがあるからこそ、学校の先生や、地域の代表が研修の時にわざわざ応援に来てくれたりするのかなと。
研修やるよ!って言って、わざわざ時間作って応援しに来てくれるってのは中々ないよなって思います。
失敗談や、成功するまでの道のりが気になる
研修の時、成功事例が詰め込まれていたので、美談で終わっていました。
ただ、その美談だけではなく、泥臭く失敗ばっかりしたという話をもっと聞きたかったなーって思います。
自分の学校を含め、多くの学校は地域の繋がりもない、地域自体が衰退しているということが多くあります。そんな中で「こんなことをやったんだけど、うまくいかなかったよ」という内容もあっても良いなって思っています。
今度の研修会ではそういう話を出そうかなー。
ちなみに次回は笠間です。講師は僕。
どんな話をしようかなぁ。