はじめに
茨城県県南生涯学習センターが企画する『県域フォーラム』にて、不登校というテーマで事例発表の機会をいただきました。
茨城県内の5つの生涯学習センター全てが連携し、同じテーマでフォーラムを開催するという、とても珍しい取り組みの場で登壇できたことを、大変光栄に思っています。私自身が県南地域とご縁が深いため、今回は県南会場での発表となりました。
まずは、活動の概要から。
- 開催日時: 2025年9月23日
- 開催場所: 茨城県県南生涯学習センター
- 参加者数: 25名(第2部 事例発表時には満席状態)
依頼元組織のご紹介
今回の主催は、茨城県県南生涯学習センターです。
県内の生涯学習センターが連携する『県域フォーラム』の中で、T-KNITの活動、特に不登校支援と学校・地域連携の事例を評価いただき、第2部の事例発表枠での登壇となりました。
講演・研修のテーマ
今回のテーマは『地域が不登校に対してできることはないのか?』です。
第1部の基調講演(NPO法人コモンズ様)を受けて、第2部では実際に不登校経験者や支援に携わる団体の事例が発表されました。
私は自身の経験を赤裸々に語りながら、地域協働で『校内フリースクール』を立ち上げた挑戦についてお話しました。
活動の様子(具体的な内容)
第1部から続く登壇でしたが、私の事例発表は、参加者の皆さんと対話しながら、終始『明るく楽しい雰囲気』で進められました。講演会というより、みんなで不登校について語り合う場になったことが、何よりの成果だと感じています。
第1部が資料やエビデンスベースの専門的な内容だったのに対し、第2部は一転して「真面目な話は一旦置いておいて」という導入から入り、会場に『笑い』を起こすところから始めました。
講演・レクチャー
不登校になると、どうしても「悪いこと」「何とか解決しなくてはいけない課題」として捉えられがちです。しかし、私は「不登校になったって大丈夫だよ」「学校に行かないという選択をしたんだ」と『明るく』捉えられることこそが重要だと考えています。
そのため、笑いが起きる中で、自身の体験談を中心に講演を進めました。
資料は最小限にし、参加者の皆さんが「バシッと構えて取り組まなくては」というプレッシャーを感じずに、リラックスして話を聞ける環境作りを意識しました。
質疑応答と対話の熱量
質疑応答の時間では、参加者からの熱量が爆発しました。
事前に質問や感想をいつでも受け付けられる仕組みを用意していたのですが、予想をはるかに超える質問が次から次へと寄せられ、気づけば予定時間を10分もオーバーしてしまいました。
- 前向きな質問が殺到: 「大変でしたね」という共感から、「あの時どうしたんですか?」「このケースではどう考えますか?」といった具体的な質問まで、参加者の皆さんが『前向きな課題意識』を持って前のめりで対話に参加してくれました。
- 対話型の事例発表会: スライドはなかなか進みませんでしたが、私と参加者、そして参加者同士で対話が生まれるという、非常に稀有な『対話型の事例発表会』になりました。これは、皆さんが「聞いてよかった」「話せて満足した」「情報として腑に落ちた」と感じてくれた証拠だと思います。
終演後の熱狂的な繋がり
講演が終わった後も、会場の熱気は冷めませんでした。
- 帰らない参加者: なかなか帰宅する人がおらず、会場のあちこちで話の続きをする人たちで溢れていました。
- 名刺交換の行列: 僕のところには、『名刺交換をしたい』という方々がまさかの『行列』を作ってくださり、今まで経験したことがない光景でした。来場者数の半分ほどの方と名刺交換をさせていただいたと思います。ほとんどの方が知らない方々だったため、T-KNITの発信が地域外へ、必要とする人たちへ届いていることを実感でき、本当にありがたかったです。
今回の成果
- テーマの受容: 不登校というテーマを、深刻にならず『明るく前向き』に捉えるというメッセージが、多くの参加者に深く響きました。
- 地域協働の証明: 講演の背景にある、地域との連携によって『校内フリースクール』という仕組みを学校に打ち立てられた事例は、県内でも稀有な挑戦であり、地域が不登校という課題を身近に捉え、変わり始めた『証拠』を示せたと思います。
- 未来への繋がり: 終了後の行列は、居場所づくりや不登校支援に課題を感じる方々、そして活動を応援してくれる方々との強固な『繋がり』となり、次への大きな一歩になりました。
協力者・参加者への謝辞
本フォーラムにご協力いただいた茨城県県南生涯学習センター様、第1部登壇者のNPO法人コモンズ様、そして熱心に対話に参加し、終演後も熱意を持って交流してくださった全ての参加者の皆様に、心より感謝申し上げます。
皆さんの応援と『シェア』がなければ、この熱量は生まれなかったと確信しています。本当にありがとうございました!
講演・研修依頼について
不登校支援、地域協働、コミュニティ・スクール運営など、学校や地域が抱える課題に対し、経験と実績に基づいた実践的な講演・研修を提供しています。
特に『地域で挑戦し、校内に新しい居場所を作る』というテーマに関心のある自治体・学校関係者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。お互いに協力関係を築きながら、より良い教育を実現しましょう!
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