最近、地域が消えるという話が出ているのは知っていますか?

少子化が進み、人口が都市部に集中することによって、これから地域が縮小して消えていくというものです。

これからコミュニティ・スクールを本格的に!という時に地域が消えるという話が出たら心中穏やかではなくなりますよね。

今回は地域は本当に消えるのか?についてちょっと考えていきたいと思います。

消滅可能性都市

この話は消滅可能性都市とも言われていて、2040年までには896の市区町村が消えるという試算があるくらいです。

こんな暗い話信じられるか!みたいなことを言う人がいると思いますが、人口の増加に関しては変えようがない話で、今の時点でもほぼ正確でしょうねぇ。

いきなり20歳の人間が増えないのと同じように、これからの人口がどうなるのか?を割り出すのはそんなに難しいことではありません。

そして、そんな中で、人口が少ないという問題は大きな課題となって人類に降りかかります。

それは働き口がなかったり、単純に人が多いほうが生活がしやすいということにもなるからです。

東京のほうが物価が高くなるように、仕事も、生活の質も人が多いほうが有利なのです。

地域は完全に消えるのか?

ここで気になるのが地域は完全に消えてしまうのか?ということですが、完全に消えるのは難しいと思うのと、地域によらない働き方が増えていくのかなと思っています。

まず、人が地域からいなくなるまでには相当な時間がかかります。集まるにしても10年くらいでいきなり消失するわけではなく、100年くらいかけて人口の分布に差ができ始めるかなと思います。

また、空いたスペースは太陽光などの発電システムが入るとのことなので、そこを管理する人間が近くにいるはず。

さらに、集まるにしても、東京や、大阪一極集中ではなく、最初は県に1つくらいの部分から始まると思うので、東京や、大阪など大都市しか残らないということはほとんどないでしょう。

また、人が多いほうが苦手という方も少なからずいて、そういうのんびりライフをしたい方が地方に敢えて住むということもあります。

今よりも未来になれば、インターネット環境も現在よりもさらに発達するでしょうから、地方であっても東京の娯楽を体験、仕事もできちゃうなんてことも可能かもしれません。(5Gの次の6Gも出てきますし)

そう思うと、地域が”完全に”消えるというのは…僕の個人的な意見だとないなと思うわけです。

しかし、確実に消える市区町村はある

ただし、確実に人は減り、確実に消える市町村は出てきます。学校も統廃合が進みます。

コミュニティ・スクールなどいろんな施策をどれだけ加速化しても、守れない地域というのも出てきてしまうでしょう。

しかし、人との繋がりや、幸せになろうという動きそのものは過去だろうが、未来だろうが、変わりません。

これだけは人間の普遍的な営みであり、確実に私たちの本質的な幸せに繋がっています。

地域の未来を守る”だけではなく”、いろんなことを大事にしていきたいという想いを持って取り組んでいきたいものですね。