ブラック部活動って話が出ていることもあるくらい部活動は外部の人に任せよう!!って動きが加速していますね。

今回、株式会社WIDENPO法人 教員支援ネットワークT-KNITの交流会を開いて、部活に関わってきた教員たちを交えながら、話しをしました。

教員、保護者、地域…三者の意見が混じり合う、とてもおもしろい意見が出たなーって思います。

そこで出た意見とは…

「部活動は部活動が一番の負担じゃなかった!」

今回は対話の内容を深堀りしていきます。

先生が感じている課題感。ありすぎて闇が深い

どうですか?って意見聞いてみたら、止まらない止まらない。

先生たちの不満爆発!!

しんどい、辛い、大変の連発!もう、根が深すぎてここで対話が終わっちゃうのでは…って思うくらいヤバいほど出てきました。

部活の悩み
多すぎない?(笑)

それくらい、僕たちに見えないところで先生たちは頑張っている。

それは生徒たちの「やってみたい」「楽しそう」を叶えるためにです。
※もちろん、嫌々ながらやっている生徒もいます

さらに根が深いなーって思ったのは部活動支援員などを入れても、学校がうまく使えなくて、逆に負担になるということ。

これは中途半端に業務についたら、お互いに疲弊するだけになるなーって思います。

僕がICT支援員をやらせていただいた時も「正直、何をお願いしたら良いか分からない」と言われたこともあります。

用意するのが大変なので、勝手に支援してくれる人を求めている。でも、学校の内情はわからないし、どこまでやっていいか分からないので、こちらも聞くしかない。ジレンマですねぇ。

先生たちがやってもらえたら本当は助かること

課題を払拭するために、どんなタスクを抱えているのか?を聞き出してみました。

すると、先生たちは部活動の内容ではなく、部活動を円滑に遂行するための事務作業や、大会に負担感を抱えていました。

部活動自体は大変なこともあるけど、生徒の居場所として感じたり、授業以外の生徒の内情を知れる良いチャンスと思っていることもあり、デメリットだけでなく、メリットも感じている。

これは部活をやりたくないと言っている先生でも感じるメリットでした。

部活の悩み

まさかの審判業務

満場一致で一番負担だと言われていたのは『審判』。

昨日、今日で配属された先生も顧問になってしまえば、『プロ』になってしまいます。

そんな先生たちはルールも知らないのに審判をやらされることが多いのだとか。

やらされるというのは拒否権がなく、「できるでしょ」という感覚で頼まれるため、合っているのか、合っていないのかが分からないということ。

さらに、審判業は間違えてしまった場合、クレームや、その後の生徒の部活人生を左右してしまいます。

どちらかというと、プレッシャーですね。
身体的負担よりも精神的負担のほうが大きいようでした。

分かっちゃいたけど事務作業

実際に先生たちが負担だと感じているので第二位が事務作業でした。

「どの事務作業が大変ですか?」というと、

「限定できない。細かいことが積み重なってしまうから負担に感じる」

とのこと。

これはタスク管理と、タイムマネジメントの話ですが、テクニック的には部活動じゃなくて、ICT支援員の出番なんじゃないかな…なんて思ったり。

これからの部活動について思うこと

最近の傾向から目的がない部活動は微妙

今の部活動ってどちらかというと、目的がないんですよね。

なんか、サッカーやりたいからサッカー入るみたいな。

その先の目的が霧がかかったように見えないので、入ってみたら違ったみたいに生徒が辛くなっちゃうケースも多いんだろうなって思います。

コミュニティなのに目的がないっていうのは最近の傾向から言うとナンセンスだなって思ったり。

例えばサッカー部だとしても、サッカー部で複数個あっても良いんじゃないかって思うのです。

  • ビシバシやって大会勝ち進んで限界を攻めたいサッカー部
  • のんびり楽しく、和気あいあいと楽しむサッカー部
  • ハンディを抱えた子たちでも楽しめるサッカー部

などなど…、いろんな色をもたせて良いんじゃないかなって思う。

場所は学校に縛らなくても良いんじゃないかな

さらにその場所は学校外でも構わない。

今は人を学校に派遣する部活動支援員ですが、そのうち地域部活動支援に切り替わっていくと思われます。

つまり学校外でも学んで、コミュニティを作っていいよと。

もちろん、学校外だし、勤務時間外だから先生に責任はありませんし、顧問もしない。

むしろ、なんでもかんでも責任取ります。やってあげます。ってのは自立に繋がらないと思ったりします。

そのあたりは次の見出しにもあるように、生徒主体で部活は運営されたほうが良いと思うからです。

生徒が主体の部活動じゃないと教育にならないよ

そして、部活を作っていく主役は生徒たち。生徒たち自身が自分たちの部活を考え、作り、引き継いでいく。

そこに大人の介入はほとんどなくていい。むしろ失敗ありきでどんどん部活作りして良いんじゃないかなと思います。

人が足りない!どうしよう!ってなったら人を募集することを自分たちで考え…。

顧問がいない!どうしよう!ってなったら先生にプレゼンすることを自分たちで考える…。

そのくらい自分たちでやりたい!って気持ちを高められたら、最高の部活動になるんじゃないかなって思ったりします。