こんばんは、ソルティーです。

最近の社会教育士の講習では、たくさん思うことや、いろんな新しいアイデアをいただくことがあります。

この講習の中で、コミュニティ・スクールは、なかなか学校の先生に受け入れてもらいにくいという現実があります。

今回は「コミュニティ・スクールなんて困る!」って思ってる先生たちがいたら、自分はどうする?ってお話をしていこうと思います。

先生の仕事を奪う

あまり良い言葉のように聞こえないかもしれませんが、先生の仕事を奪っていくというのは良いと思います。

コミュニティ・スクールをやるにあたって、 学校の先生の気持ちとしては、「正直、余計な仕事が増えるのでやりたくない」というイメージを持っている方が非常に多いです。

確かに多くの学校では流れてきたものをそのままやって、意味がないかもしれないけど、とりあえず学校運営協議会を設置して、とりあえず話し合って、何も変えないというケースが多くなっています。

そうした中で、 学校の先生が余計な仕事が増える というものを、感じるのも仕方ないなって思ったりするわけです。

逆にコミュニティ・スクールが、うまく行っている学校っていうのは、学校の先生が、

「確かに負担は増えるかもしれないけど、 これは意味のあるものだ」

というような、ある種の納得感を持って関わっていることが多いようです。

なぜ、学校の先生に受け入れてもらえるのかっていうところを教えてもらったんですが、

コミュニティ・スクールに関わってもらっている人たちに、企画や、やったほうが良いもののアイディアが見えてきて、準備や企画に関して、学校の先生はやらなくていいですよと言うそうです。

今、 不登校の問題とか、学力の問題、またコロナの問題など、いろんなことを抱えているのが先生たちです。

もちろん、定時なんかに終わるはずがないっていう仕事の中で…

「いろんな打ち合わせが増えます」

「先生に聞かなければわからないです」

っていうような、 運営形態を始めてしまうと、それは先生としても受け入れ難い現実になってしまうっていうことがあります。

ほとんどのものを地域で考えてやりますよ。考えてきたので、あとは先生に首を縦に振ってもらうだけです。

っていうような内容になっていれば、先生たちは反対する理由がないということですね。

先生の辛さを聞く会を開く

また、うまくいっている事例の1つとして、先生たちの辛さを聞く会を開いたっていうケースが非常に多いです。

先生たちは、日常業務で非常に疲れていて、大変だということが非常に多いので、 それをコミュニティ・スクールに関わる人たちがしっかり聞いていく。

そして、その先生たちの辛さを聞くことによって、みんなが「これは頑張ってほしい」とか、「自分たちがなんとかしないと」っていうような、同情と共感の声が非常に多く上がるようです。

このような感情を揺さぶるような会とか、先生たちの負担を増やさない、むしろ、仕事を奪っていくっていうような形を取っていくと、最終的に先生たちにとってもポジティブな印象として映ります。

「仕事が減って助かった」とか、「手伝ってもらってよかった」っていうようなことをどれだけ姿や、行動として見せられるかがポイントなのかなと思います。

助けてくださいって言える地域、助けてくださいって言える先生、そのようにお互いが本音を言い合える、 困った時に助け合える、そんな付き合い方をしているんだなっていうことをよくよくえ感じました。

学校を助けることは子どもを助け、日本を変えていると助ける側が自覚する

コミュニティ・スクールをやろうって言うと、必ずと言っていいほど、ボランティアが出てきてしまいます。

で、ボランティアをやってる時に、「これ学校がやるんじゃないの?」って方向性(ベクトル)が全く逆な人がいるんですね。

で、そういう人たちがいるとき、どうすればいいのかっていうお話があります。

これはですね、身も蓋もない言い方ですが、日本の問題です。

そういう育ち方をした結果なんだと思います。

つまり、その人だけの問題ではないですし、そう言われてしまった自分自身の問題でもないってことです。簡単に相手を変えるってことはできないってことでもあります。

でも、自分自身は簡単に変えられるので、先生たちの負担を薄めるということは、子供たちにとっても、自分の子供にとっても非常にいいことなんだよっていうことを 伝えたり、魅せていくっていうことがすごく大切になります。

このような何の損得感情もなく、学校を支援するっていうことは、人間にとっていいことなんです。

地域に貢献するっていうものっていうのは、自分の精神や、人生を豊かにしますし、非常に意義のあることなんだろうなっていうのをすごく感じます。

また、このような空間を作っていくと、学校だけではなくて、地域の中にも困った時は助け合う、助け合うっていうようなムードができる。

このようなムードがどんどんどんどん、学校や地域っていうところに広がってくると、 もちろん会社は変わります。

で、会社が変わって、いろんな企業さんがそういう風なムードになると、社会が変わってきます。

社会が変わってくると、日本が変わってくるんですね。

このように、ちっちゃなことかもしれないけど、おっきなところに実は繋がってるんだよっていうところを信じられるか、信じられないかっていう、それだけの話なんですね。

これは信じられる人が見せていくしかないんだろうなっていう風に思います。

余計な仕事って思ってる人もたくさんいるし、地域の人にも、「これはただのボランティアで、 なんかチーム学校とかなんか言われると吐き気がする」っていう人だっています。

でも、これはしょうがないです。その人が生きてきた環境で、何か思うところがあって、そういうふうになっている。

ただ、それだけなんです。どうしてそう思ったのかっていうところをちゃんと聞いて、そして受け止めて、「あ、そういう感じなんですね、わかりました」

ただ、それだけなんです。

その人にはその人なりの理由があって、手伝えない、手伝いたくないっていう意思表示だと思います。

でも、その中で自分はどうする。

自分はそういう人がいても、働き方、生き方っていうのは変わらない。

これが自分の信念ですので、そういう自分の本質を見つけていくのは、非常に大事だろうなって思います。

少し本筋からはずれてしまったかもしれないんですけども、余計な仕事だなって思うことを、少しでも薄めて、みんなで学校を作っていくこれが非常に大切なことです。

そんなことを思う今日この頃です。

お読みいただいてありがとうございます。