T-KNITの正会員コミュニティ『ティーチャーズアソシア』に所属しているおこめさんとクラブハウスでコミュニティ・スクールについて語らせていただきました。
クラブハウスは20人くらいが聞いてくれましたが、コミュニティ・スクールってやっぱりまだまだ認知度が低いと思っています。
というか、コミュニティ・スクールって何?って方がいっぱいだと思います。
簡単に言うと、公教育の学校…、つまり自分の通っている学校を運営する権利が地域側にも発生するのですが、
ぶっちゃけ言うと、今まで地域側の意見がそれほどまでに無視されてきたという現状もあると思います。
だからこそ、コミュニティ・スクールの持つ危険性についても語っておこうかなって思った次第です。
コミュニティ・スクールの強みは『公教育を動かす権利』
コミュニティ・スクールの最大の強みは『地域側が学校運営の権利をもらえること』。
つまり、地域の代表に選ばれた人は校長や、教育委員会とほぼ同等の権利を得ることになります。
だからこそ、責任もつきまといます。だからこそ、準公務員となります。
だからこそ、学校を変えることを許されるのです。
今までの学校って閉鎖的で、こちら側が何かを言っても変えてくれようとはしませんでした。
「なかなか変わらないのが学校だ」
と言われるくらいでした。だからみんな諦めて学校を作ったりする人も多くなったと思います。
それでも、僕はいろんな人の選択肢に必ず入ってくる公教育をなんとかしたい。
そう思って、コミュニティ・スクールにまず目をつけたわけです。
強すぎる権利は公教育を良い意味でも悪い意味でも壊せる
この学校運営協議会として与えられる、『学校を自由に運営できる権利』は、言うなれば学校改革の最強の武器です。
しかし、この最強の武器であるからこそ、取り扱いには注意で、心ない人…というか、俯瞰的なものの見方ができる人でないと学校を壊すこともできてしまうような不安もあったりします。
例えば、クレームを言うだけの人に学校運営協議会委員として入ってもらうのは間違いなくNGです。
なぜならば、その人は文句だけ言って、自分から行動しようともしないし、活動を手伝ったりしないからです。
また、子どもたちのためだけに動く人もNGです。
大事なのは子どもだけではなく、地域も、先生も幸せになることです。
みんなで作っていく教育なので、みんなで幸せになるということがとても大事。だからこそ、俯瞰的なものの見方ができる人でないと、エネルギーを搾取され、みんながかえって不幸せになってしまう…。
子どものためが強すぎると、周りに迷惑をかけていることに気づかないということが往々にしてあるので、自分の周りだけ良ければそれで良いということにならないように、まずは関わる人自身が成長する必要があるんじゃないかなって思うのです。
コミュニティ・スクールが公教育を救う
まぁ、いろんなことを書きましたが、僕的にはコミュニティ・スクールは日本の公教育を救うんじゃないかって思っています。
なぜかというと、みんなで教育を創るという制度だからです。
逆に先生たちは今まで本当に頑張ってきました。
増える業務、止まらないクレーム。
これは今まで地域や、保護者が子どもの教育という分野を学校に丸投げしてきてしまった現れじゃないかなって思います。
今までは学校に抱っこにおんぶでした。だからこそ、これからは自分の子どもも、他人の子どもも、自分たち地域の人たちも関わりながら育てていく。
先生たちはあくまでも自分たちの子どもたちの教育をアシストしてくれる存在。
そもそも数年しか関われないし、ずっとその学校にいるわけじゃない先生に子どもの教育のすべてを任せるのは荷が重すぎると思っています。
教育は地域、保護者が行っていく。
そういう教育の当事者意識を持つ。これがコミュニティ・スクールの始まりなんじゃないかって強く思います。