学習指導要領の読み合わせ会がありました。
最近は本当に学習指導要領に触れる機会が増えました。というのも、みんなが「読もう!」って会を何回も開いてくれるからです。
それだけ、教育の中で原点に立ち返っているものなのかなって思います。
今日はこの日記の中でも何度も繰り返していますが、学習指導要領についてお話をしていこうと思います。
学習指導要領にはこれからの未来に必要なことが書かれている
先生たちの多くは学習指導要領を読んでいないそうです。これは現場の先生から聞くことなので間違いないです。
いや、読んでないのではないかな〜。読んだというより、目を通したと思うんです。ただ、腑に落ちてはいないと思います。(先生たち、ごめんなさい)
現場の先生たちの意見だと「学習指導要領ではなくて、子ども一人ひとりをしっかり見ることが大事なんだよ!」と言うそうです。
いや、まさしくそうなんです。そうなんですがそれだけではマズイんだろうなって思うのです。
何かというと、世界の情勢や、これから未来に向かってどう変わっていくのか?というのを見越して教育が行われるはずで、そこに必要なことが学習指導要領には詰め込まれています。
この学習指導要領を読み込んで、理解しようとしながら「子ども一人ひとりをしっかり見ることが大事」というのと、
学習指導要領は無視して、「子ども一人ひとりをしっかり見ることが大事」というのは、仕事に向き合う姿勢、子どもに向き合う姿勢、未来に向き合う姿勢が明らかに違うんじゃないかなぁって思うのです。
文科省は「こうやれ」とあんまり書いていない。試されているのは教師力
結構、学習指導要領には答えが書いてあるものと誤解されている方も多いようですが、実際は「こうやれ」ってあんまり書いていないのです。
学年飛び越してしまっても良い、カリキュラムも自由に作っていい、教材も教科書にこだわる必要はない。
じゃあ、学習指導要領に書かれているのは何なの?というと、教育課程の基準でしかない。
結局は一人ひとりの子どもたちを良く見て実践しようという内容なのです。
「そんなに時間ないから!」って思う先生もたくさんいらっしゃると思うんですが、実際は「学校外の人の力も借りて、みんなで教育を作ろう」ってニュアンスで書いてあったりします。
なので、どんどん先生は今の先生の仕事を手放してくださいとも思えてくるのです。
これからの先生に必要な能力
僕個人的な考えですが、これから先生に必要とされるのは『導く能力』かなって思います。
今までは教える力がほとんどでした。でも、教える力はそこまで極めなくて良くなった。なぜかというと、知識だけならYoutubeのほうが早くて分かりやすいからです。
それよりは、その子の課題が何なのか?何を必要としているのか?どこで困っているのか?そもそも課題が見つかっていないのか?
そのように寄り添う力、気づかせる力、周りと協力する力などなど…、もっと人間的な力がこれからの先生には必要になってくるのではないかなって感じる今日このごろでした。