僕はコミュニティスクールを第三者としてサポートする立場として学校に関わらせてもらっています。
そんな時にいろんな話が出てきます。
「特色ある学校をつくりたい」
今回そんな特色ある学校づくりをしようと思っている学校に向けてのお話です。
特色ある学校にしたいと思ったらグランドデザインを大切に
まず、特色ある学校にしたいならグランドデザインを見直しましょう。
グランドデザインとは、学校の目的や、目指す児童像といった方向性を見える化したものです。
ところが、グランドデザインはどの学校も結構似たり寄ったりになっていて、これでは特色ある学校づくりどころじゃない。
だからこそ、僕は学校運営協議会委員という大層な立場で、校長先生に
「グランドデザインがいろいろやってることが多すぎて、この学校では何をやっているのか見えにくいのではないか?」
といつも意見をします。
グランドデザインって大事なハズなのにどこも似たように見える
グランドデザインとはその学校の理念そのものだと僕は解釈しています。
その学校では何を大事にし、何に取り組んでいるのか?
それを明確に示しておくものだと。
しかし、僕からするとほとんどの学校のグランドデザインはどこも同じように見えてしまうのです。
一生懸命考えたり、今までの経緯も考慮したり、地域の特徴も配慮してといういろいろなことはあると思います。
でも、分かりにくい。
学校あるあるの詰め込み型みたいに見えてしまって、「結局何を大事にしているの?」と申し訳ないけど聞き直したくなる時が多いのです。
そういう点で言うと、グランドデザインは1年に一回書き直すもんだし、僕だったら「軸としては◯◯を大事に!その◯◯を達成するために今年力を入れるのは△△!」とあまり軸をぶらさず伝えたいことだけ伝えると思います。
グランドデザインは全体図か?計画書か?
特色ある学校は軸がブレていない、そのためにやることはコレ!と一本筋の通ったものだとその意図を感じやすいなぁと。
その他の情報がノイズとなってしまうから。
ただ、学校の先生たちにとってみれば
グランドデザインは全体図でなければならないと思っているようです。
一目でやってることが全部分かるもの。
グランドデザインあるいは全体構想(ぜんたいこうそう)とは政策や経営が行われる場合に使われている言葉である。 事業などが計画される場合に、それが壮大な図案や設計であって、また長期間にわたって遂行されるようなもののことを言う。
出典:グランドデザイン-Wikipedia
調べてみるとグランドデザイン=全体構想となるようです。
ただ、構想とは「あったら良いな」という、たらればの話でするものではなく、「今からできることをする」という「から言葉」だと思っています。
そういうと、「こういう子供を育てたい!!」という目的のためにどんなことをして、そこから発展してこのようにする!
というような1年の設計図なんではないか?と考えています。
随分、昔のページですが、最終的にはグランドデザインがあることで、学校を中心としたコミュニティがいくつも出来てきます。それがコミュニティ・スクールたる所以。
よい学校になるかどうかはコミュニティ次第である。コミュニティが学校をつくり、学校がコミュニティをつくる。
「特色ある学校づくり」Q&A
そのためにも、グランドデザインの作成そのもの…つまり、どんな学校を作ろうと思っているか?を地域の人と一緒に考えてもらいたいなと思います。