どうも、ソルティーです!
フリーランスになると仕事をいただいて、こう言われる時があります。
「まぁ、ボランティアでやってるワケじゃないからね」
ってやつです。
多分、私のことを考えて言ってくれた言葉なのかと思います。
でも、今、望んでいるものはお金じゃなかったとしたら…どうなのでしょう。
フリーランスで仕事をしている限り、絶対にこんな言葉に遭遇するワケですが、私が嫌いな言葉だったりします。
そもそも無償で仕事しちゃダメって誰が決めたのでしょうか。
このように言っている方はタダで動くことはないと言い切れるのでしょうか?
でも、風潮的にはお金をもらわない仕事は仕事とは言わないとさえ言われてます。
今回はそんな疑問からフリーランスに無償で仕事を頼むって本当に間違っているのかを自分なりにまとめてみようと思います。
[aside type=”warning”]お金をもらわないのが正義!という記事ではありません
このコンテンツはしっかりと仕事に対する考え方、お金に対する考え方をハッキリさせたいから書きました。
私だって皆さんにより良いサービスを提供するために努力したいと考えていますので、お金のことばっかり考えている人は悪い!ということを伝えたい記事ではありません。やっぱりお金はサービスの質を良くするにも、生活のためにも必要なものです。
むしろお金のことを真剣に考えている人ほど、質の良いサービスを提供しようと考えている方とも言えます。[/aside]
フリーランスになってもタダで動く時はどんな時だったか
プロだって無償でやって良いんだと思わされたのはこんな記事が理由です。
[aside]▶プロにタダでモノを頼んじゃイケナイとかいう謎の風潮について
http://mkkn.hatenablog.jp/entry/2016/06/16/230826[/aside]
私はタダで動くことが多いです。困るくらいに。
仕事的には完全に赤字です。もらえるはずの報酬が受け取れないんだから当たり前です。
でも、やっぱり私は動いちゃうんですよ。だって、困ってる人がいるんですもの。
私で力になれることなら…と思って動いちゃいます。
困ってる人がいて、お金が払ってくれないから助けない……では私はなんかイヤだなと感じるので動いてます。
そのようにして解決すると当然お金はもらえませんが、その人の笑顔がもらえます。喜ぶ姿が見れます。嬉しいメッセージが届きます。
私にとってはそれが一番の報酬だったりします。
それでもたまに儲かる時がある
でも、実は無償で問題を解決して、お金をいただくことがあります。
どうして儲かるんだ!?となると思いますが、その後の展開でまた同じ人から依頼が来たり、その人が口コミで広げてくれたりするんです。
だから、無償で働いたとしても無駄ではないと私は思っています。
私を日頃から助けてくれる人には恩返ししたくなる
フリーランスといえども、一人で仕事している人はあまりいません。
仕事絡みじゃなくても協力者みたいな方はたくさんいますし、たくさんいたほうが事業の進みが早いです。
なので、このような私をたくさん助けてくれる人には恩返し的な意味で助けてあげたくなります。
もちろん、お金が出たらサイコーだったりしますが、お金で行動の制限はかけません。無償だろうが私は動いてます。
こういう方たちはお互いを助け合ったほうが早く先に進めるということを知っているのか、持ちつ持たれつの関係を常に築いています。
イヤな気持ちになる依頼は断っている
どんなに大金を積まれても断る時があります。
それは助けたとしても相手と私がイヤな気持ちのまま仕事をする時です。
イヤな気持ちのまま仕事をすることはできても、100%の力は出せないと私は思っています。だったら潔く身を引きます。
それが相手にも自分のためにもなると思っているので。
プロがタダで仕事をするのは素晴らしいことではないのか
ここまで書いて、私は目的意識がちょっと周りと違うのかもしれないとちょっと気付いてきました。
例えばPasolackでは少しでも「ITのできないをできるに変える」ことを目的にしています。
つまり問題が起こっているピンチな時って一番できるに変えやすいタイミングなんです。そして本人にとっても一番成長できるタイミングなんです。
ここをお金が払えない人は助けないという行動をしてしまうと、ITのできないをできないままにしてしまう。それは目的と真逆なことをしてしまうのです。
つまり何のために仕事をしているのかを改めて考えると、お金を一番にしていたら目的が達成できなくなってしまうのかなと。
同じように職人が趣味で何か作ると別の魅力が生まれてくる。
niconicoなんかは分かりやすい例。
プロのようなアマチュアが面白い作品を無償で出していた。だから、みんな集まって、すごい人気の出るサイトになった。
ところが、お金を儲けられるようなシステムが途中で入ってからつまらない作品が多くなり、ユーザーの減少につながった。
プロと呼ばれるような人たちが無償で何かを提供する時こそ一番自分の目的に沿った行動になるから面白いと感じるのかもしれない。
[aside type=”warning”]ただ、お金を取ることにより見応えがあるクオリティの高い動画が増えたのも事実。
実際、会員数もそんなに減少してはいない。のですが、私はこの流れを期にプレミアム会員に価値を見いだせず退会しました。似たような人も多かったことから、会員数は変わっていなくてもアクティブ会員数は大きく減少したのではないでしょうか。
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結局「自分が今欲しい価値」が対価になれば良いのかと思う
私たちが仕事をする対価としてもらえるものをお金に限定して考えているのは、何か変だなぁと思うワケです。
ちょっと前にパソコン修理の依頼をいただいたお客さんがいつもお世話になっている方だったので、ちょっと安く(もうほとんど利益0で)やってあげたのですが、その時、別のお客さんから怒られて、かなり凹んでいた時期だったんです。
この時は正直、仕事とか面倒だなとか、また何か言われたらイヤだなとか、結構自信をなくしてました。
そのお客さんはその心情を察したのか、元気の出る言葉をかけてくれた上に、SNS上で私の対応の良さを褒めてくれました。
結果として、その人が書いた投稿から別のお客さんにつながりもしたし、その投稿のおかげで私は「あぁ、やっぱり無駄じゃなかったんだな」と元気をもらうことができました。
もし、その時、大金をもらっても元気は出なかったでしょう。
私はその時に対価はお金以外が欲しい時もあるってことを思ったんです。
頼む側も頼みたい人に敬意を持ち、理解をすること
これも重要なのかなと思うのですが、頼む側は “お金を払っている” という想いから何を言っても良いと勘違いすることがあるようです。
頼まれる側としてはこっちのことを考えてくれるお客さんは何とかしてあげたいと思いますし、素直な人ほどもっともっとと関わってあげたくなります。
逆に「お金払ってるんだから」と理不尽なことを言ったり、アドバイスや、話し合いに文句を言ったりする方には、落としたくはないけど、やっぱりモチベーションが落ちます。
そうすると100%の力で仕事をすることは難しいです。
レストランでウェイターがあなたに向けてお水をこぼしてしまったら、あなたはどんな対応をするでしょうか。
「俺は客だぞ!」という怒り出す人か
「大丈夫ですよ」という相手を気遣うような人か
それによってその後に出てくる料理の味が違うかもしれません。
(タダで)これやってくれない?は相手のことを考えてないので何かしてあげよう
こういう考えの方もいらっしゃる。
[aside]▶プロにタダで教えてくれという平然と言ってしまう人たち
http://kasakoblog.exblog.jp/23273944/[/aside]
[aside]▶すべてのクリエイターに捧ぐ。もし無料で仕事依頼されたら
http://fukaihanashi.hatenablog.com/entry/2014/06/12/211914[/aside]
クチは悪いのだけど、確かに正論だったりします。
依頼する側が“自分にできないことをカンタンにできるかのように頼んでくる”ってのはすごく問題なんです。
ちょっと相談しようと思ったとしても同じですよ。結局は相手の時間を奪うワケですから。
特にこういう話は形がない“技術”にありがちです。
その方がカンタンにできるようになるまでにどれだけ時間とお金をかけたか…。想像してみてください。
自分にできないところを手伝ってもらうのだから、形がないものだからこそ、相手のことを考えてあげてください。
上記2つのブログでは金払え的なこと書かれていますが、私はお金じゃなくても良いと思います。
重要なのは“何かしてあげようと思う気持ち”かと思います。
口コミ投稿、FBのレビューとかだと私はすごく嬉しいです。(それを見た他の方がお客さんになったりしますし、実績にもなります)
ぶっちゃけ全力の感謝メッセージでも良いと思います。(むしろ気持ちが本当になければ書けないけど…(笑))
自分にできることで恩返しをするっていう気持ちが一番大切なのかと。
相談をして解決してもらって、そのままサヨナラっていうのは本当は良くないかなって思います。
仕事は生き方
私は仕事は生き方だと思ってます。
どんな風に仕事をしたいのか、どんな風に相手を幸せにしたいのか、どのくらいもらいたいのか、何をもらいたいのか…。
その自分自身の生き方を反映できるのが仕事なのかなとも最近考えるようになってきました。
確かにお金をもらうと事業が大きくできる。
しかし、仮にお金をもらったとしても、その目的はお金がなければ達成できないものなのでしょうか?
今一度考えてみるのも面白いかもしれません。