こんばんは、ソルティーです。
管理する教育から、
自由進度学習に進むのは怖いです。
カオスが必ず生まれます。
これは元アソシアのメンバーであるタノ先生のFacebookから見かけた言葉です。
キュビナの開発者神野さん。 私立の校長先生であり、 20代でシリコンバレーに渡り、 日本でキュビナというAI学習ソフトを作られました。 成績アップが目的ではなく、 『子供が未来を考える時間を増やす』 ことが目的で開発されたそうです。 …Posted by 田上誠悟 on Wednesday, November 16, 2022
これは新しい時代に対応した言葉だなって思ったので、敢えて取り上げて僕の考えを書かせてもらおうと思います。
カオスを生み出したくない先生
カオスを極端に怖がる先生は多いです。
なぜそんなことが起こるのだろう?というと、【今まで信じてきたものが根底から崩れる】ということなのかなと思います。
これは昨日の模擬授業の内容からも明らかだなと思います。
ここで特訓していたのは、一斉に同じ箇所に視点を集める、みんなで一斉に読むなどでした。
もちろん、これがすべてではないし、たまたまこういう訓練をしていた…とも言えるでしょう。
しかし、確実に時代は変わってきていて、授業自体の質を高めるというよりも授業に入る前の段階を高めることも、授業自体の質を高めることに繋がっていく…というのが昨今の教育です。
※AIによる反転学習や、個別学習も含まれています
そうした中で、今までと全く違う価値観…つまり授業以外のところも授業に繋がるなんてまったく考えたことがない先生もたくさんいらっしゃるのかもしれません。
知らないことが知らないうちに広がっていき、しかも自分は何が行われているのか知らないか、見ても分からない…というのはまさに怖いと思うのではないでしょうか。
カオスを生み出すことは怖くない
ここではカオスと言っていますが、学校ではよくこのように形容されます。
「落ち着きがない」
「まとまりがない」
「荒れている」
「崩壊している」
という言葉です。
まったくコントロールが効かない!という状態を崩壊と表しているようです。
しかし、コントロールが効くことが子供たちにとって、はたして良いことなのでしょうか?
そして、荒れているとは本当に荒れているのでしょうか?
僕がセミナーをする時や、授業をする時、ワークショップをする時、コントロールが効かない状態にすることが多々あります。
敢えて効かない状態にする。もっと分かりやすく言うと、先生ですらも何が起こるか想像できないという状態です。
この状態の時、僕は完全に授業を手放しで楽しんでいます。もちろん、できない子や、悩んでいる子には行きますし、どんなことが起こっても受け入れる気持ちで望んでいます。
結局、受講者(子供たちも含めて)は先生の想像を超えるものを作ってくることが多かった。
「まさかここまでやってくるとは!」
教える側の想像を超えた時、はじめて主体性の発揮と対話による深い学びが起こってくるのかもしれないと思うのです。
カオスを生み出したくない気持ち、たくさんあると思いますが、そうではなく、カオスがあるから生み出せるものもあるんだってことをぜひ知ってもらいたいと思っています。