大人になるとやることは多くなるし、大変なことも多くなります。
そして、これ自分が本当にやる必要があるの?ということで頭がいっぱいになっちゃうことだってありますよね。それは僕にもあったんで良く分かります。
でも、忙しさの中にも学び続ける必要性があると思っています。
「人は一生涯学び続けるものなのかなぁ」って充実した人生を送れるようになってから思うようになったからです。
それを違う言い方をすると生涯学習と言いますね。
今回はその生涯学習についての大切さをお伝えします。
生涯学習とは
今回、学び続ける大切さを話をする前にまず生涯学習についてしっかり定義しておきたいと思います。
生涯学習の定義
生涯学習と検索をするとこんなことが書かれています。
生涯学習とは、人が生涯にわたり学び・学習の活動を続けていくこと。日本においては、「人々が自己の充実・啓発や生活の向上のために、自発的意思に基づいて行うことを基本とし、必要に応じて自己に適した手段・方法を自ら選んで、生涯を通じて行う学習」という定義が広く用いられている。
その言葉のまんまの意味なのですが、人が人生をかけて学び、学習を続けていく。
これを自発的意思に基づいて行うとあります。
では、なぜ自発的意思が生まれていくのか?とちょっと考えるのですが、それは「もっと幸せになりたい」という意思と、「自分は何のために生きているのだろう?」というのを明確にするためなのではないかと感じるのです。
僕がブラック企業の時代で働いた時、普段のことで疲れすぎて、面倒くさくて、新しい勉強なんて考えられなかったし、しんどいと思っていました。
勉強はすべてやらされているものだと思っていました。
でも、そこから抜け出して、もっと自分のやりたいことに素直に生きよう!って思えた時から勉強が楽しくなってきたと思います。
やっていることは同じなのですが、意識が変わったと自分でも思います。
それは「もっと幸せに生きるにはどうしたら良いんだろう?」と「自分は何のために生を受けたんだろう」考え始めたからかなと。
生涯学習の方法
学校では黒板を写したり、教科書を見たりになってきますが、学びって実は方法はなんでも構わないと僕は思います。
本を読みなさい!という人はいますが、僕は本を読まなくて良いと思っています。それよりもたくさん体験して、たくさんの気づきを得なさいって教えています。
本は想像が膨らませられる人や、今、課題が明確になっている人こそ効果がハッキリするものだと思っています。
ただ本を読むくらいならいろんな人に会って、いろんな場所に行って、自分の心から湧き出てくる感動に気づいたほうが良いんじゃないかなって個人的には思います。
もちろん、本を読むのが悪いということではありません。それくらい方法は無限にありますよってこと。
本を読む、人に会う、体験するはあくまで手段。人によって最適な方法は変わってきます。
大事なのはそこから何に気づき、自分を進化させていけるか?
ただ、のんびり縁側でお茶を飲んでいるだけでも学びは得られます。何に気づくかを大切にしてみてください。
どうして人は生涯、学び続けないといけない?
どんな情報をキャッチするか?が大事
僕が本当の生涯学習をスタートさせた時、一番感じたことは学びの機会はいつでもどこでも用意されているということでした。
今まで、本を呼んだり、何かを体験したり、どこかに出かけたり、他人と話したり、チャットをしたり、それらをひっくるめて全て学びの機会であって、そこから自分でアンテナを出して、どんな情報をキャッチするのか?がとても大切だと気づいたのです。
僕が生涯学習で大事なのは何を得たのかに『気付く』ことそのものなのかなと。
学びのバランスが大事
本当の学びは誰かに強制されて、学び続けないといけないのではありません。
しかし、学びの中には必要だからやるものと、好きだからやるものの二つがあるとも感じています。
その中でも大切なのは二つのバランスを取ることだといろいろやってきて感じました。
僕はパソコンが好きだと言っていますが、実はパソコンは最初、とにかく苦手だったのです。
本当に好きだったのはパソコンではなく、ゲームをしたり、自分の考えたアイディアが形になったりする時間でした。
でも、自分の好きなことをやろうと思うと、そのパソコンという手段は外すことができない。
だからこそ、一生懸命覚えました。そして、覚えていったら「意外とパソコンも楽しいな」って感じられるようになったのです。
これを好きなことをやるためだけにパソコンから逃げていたとしたら、限りなくその時間は少なくなっていただろうなと感じます。
好きだからやるという学びだけでは、実はその時間を確保できないのだなと痛感したものです。
「必要だからやる」という自分の中で、あまりやったことがないことに敢えてチャレンジすると、好きなこと、やりたいことという時間を大量に確保できたりするなと。
教員になってもパソコンは苦手という方は多いと思いますが、苦手なことにも必要だったらチャレンジするという気持ちは忘れないで欲しいなと思うのです。
もちろん、この必要だからやる学びは極めなくても全然構わないのです。そこまでは望んでいません。
大体40〜60%くらいだと思うのですが、それなりにできるようになったくらいでやめて構わないのかなと。
でも、60%というアマチュアレベルよりもちょっと下なレベル感…、これにチャレンジすることで好きなことの時間が大きく加速する。
どのくらいかは簡単には言えませんが、体感的に2、3倍は効率が上がっていると思います。
これが業務効率化だと思います。好きなことをするために必要だと思うことから逃げないこと。これが時間を作る最初の一歩になる。
そして、そういうものにはとにかくうまくいかなくて、辛くて大変なので、そこにこそお金をつぎ込み、一人でやることを避けてみましょう。
その方が早く、確実に、もしかしたら楽しく苦手を克服できます。
生涯学習をより効果的に学びにするには?
生涯学習というのは誰かから「やれ」って言われるものではありません。自分で選択し、必要なものを選択すること。その中で効果的な学びにすることを4つお伝えします。
どうなりたいのか?という自分の将来像を持つほうが吸収は早い
どうなりたいの?という自分の将来像を作っておきましょう。
カーナビでいうと目的地なのですが、その目的地がないとほとんどの場合、近づいているのか?遠ざかっているのか?という判断基準が分からなくなってしまいます。
将来像を持つことで今、行っている学習が合っているのか、間違っているのか?が分かりますし、吸収も早くなります。
分からないは面白いのチャンス
分からないってことを楽しむことも大事ですね。これは学習の最初のタイミングでとても重要な話だと思います。
多くの人は初めて経験することは「分からない」「うまくできない」ってなると思います。
そして、うまくできている人との差を感じてモヤモヤしたり、自分が嫌いになってしまったりすると思います。
でも、そんなもんなのです。
最初からプロよりも上手にできちゃった!みたいなことが起こることのほうが少ないのです。
最初は誰もうまくいかない。だからこそ分からないを楽しむ。
モヤモヤしたり、自分嫌悪をしていること自体が『うまくなろうとしている素直で真面目な証拠』です。本当にやりたいなと思っているなら諦めずに頑張ってみましょう。
意志を持って学びに行く
意思のないところに学びは起こらないと思います。
僕は意思のない学びはほとんど覚えていません。基礎になっているかもしれませんが、充実感もなく、思い返すこともできません。
ただ、自分から自発的に「これは学びたい」「やりたい」って思ったことは自分の大きな力になっています。
僕でいうと、パソコンの専門学校の時の学びと、ICT支援員時代の頃、フリーランスになってから…これらのシーンはすごく学びが多かったです。
今までの学校生活では一体何を学んできたのか?と思うくらいです。
学びをもう一度振り返る
さきほども言いましたが、学んだことに対してもう一度振り返るって大事だと思っています。
人って面白いもんで、すぐ忘れてしまうのです。
これを忘却曲線といったりします。
人が何かを学んだ時、
20分後には42%忘れる
1時間後には56%忘れる
9時間後には64%忘れる
1日後には67%忘れる
2日後には72%忘れる
6日後には75%忘れる
31日後には79%忘れる
ということが分かります。
この忘却曲線を意識すると分かるのですが、努力しなければいけないのは忘れないための努力を忘れないということが最も学びを定着させることなのだと分かります。
例えばセミナーに出た時、僕はメモをしますが、振り返りを必ず行っています。
人と話したり、こうやってブログに書いたりですね。
自分用にマニュアルにまとめたりなんてことも良いと思います。
そういう時間をちゃんと作ることによって自分の中に確実に定着する。
面倒臭がらずにその時間を作るってことがとても大事。そしてどれだけ忙しくてもその時間を作ってみましょう。そのほうが実は学び直しにかかる時間が減って、最適化されていきます。
生涯学習から逃げない
生涯学習について熱く語ってきましたが、自分から逃げずにやっていくと後々にできないことができるようになって、幸せにどんどん近づいていきます。
大人になってから勉強することがない、セミナーに出たことがないなんて方もいらっしゃるかもしれません。
出たことはあるけど、面白いと感じない、辛い、早く終わって欲しいとか思う方もいるかもしれません。
でも、そことは明らかに違う面白さを持った学びがあるはずなのです。
最初はもちろんうまくいかないかもしれませんが、逃げないことは自分の幸せを掴むことと同じ。
少しずつ、一歩ずつ、学びを深めてみてくださいね。