僕が四苦八苦した個人からの脱却。
T-KNITはまだまだ組織にはなりきっていないけど、一歩ずつ進み始めたのかなと思っています。
んで、よーく世間を見渡してみると、組織になりきれていない未熟な組織がたくさんあることが分かってきました。
これは会社・法人だけでなく、学校もそうだし、PTAもそうだし…そして、コミュニティ・スクール(学校運営協議会)もそうです。
ほとんどの組織が実際は組織ではなく、個人が個人的に頑張るタイプの組織になっていて、パワーが分散してしまっていることも多いと感じています。
そこで今回は個人から組織に切り替わるために何を僕が今、意識しているか?をシェアして残しておこうと思います。
自分で考えたことがすべてではなく、一旦みんながいる場に持ち込む
個人と組織の一番の違いはここなんじゃないかって思います。
個人の場合はガンガン思いついたことをやって、それでオッケーでした。
みんなに「やろうと思う」としか言って来なかった時がありましたが、それだけだと納得しない人も「まぁ、いろいろ考えたみたいだし、本人がやるって言ってるから口出すまでもないか」という風になってしまう。
つまり、一緒に考える場がなかったのです。
なので、考えたこと、やりたいなと思ったことは提案としてあげて、みんなで考える場で決定をされるまでは実行しないという勇気が必要です。
スピードは確実に遅くなっちゃうんですが、これだと全員の合意が取れます。速さではなく、調和力というか、チーム力というか、総合的な力が底上げされる感覚があります。
みんなで考え作り上げるというのはここに大きな力があるんじゃないかと思うのです。
みんなの疑問、考えていること、不安なこと、やりたいことを聞き、みんなで話す場を作る
個人でやっていた場合、みんなの疑問や、不安なことをアンケートで聞いたとしても、自分の胸の中にしまいこんで、考えませんでした。
でも、本当はそこから課題を見出し、やっぱりみんなで考える場に持ち込むために議題化するのが大事だったんだと思います。
じゃないと
「自分の発言はどこに消えてしまったの?」と思う人が出てきてしまう。
最近はアンケートで聞いたことで重要だなって思ったことは最低でも理事会に持ち込んだりするようにしています。
それはみんなでこのコミュニティを作っているんだよ!って分かって欲しいからでもあります。
上からの指示だけでなく、下からの提案も拾い上げる仕組みを諦めない
ここからはちょっと理想の話なのですが、日本のたくさんの企業はトップダウンが多いです。
っていうか、どうしてそうなるのか?というと、立ち上げた時に強烈なリーダーシップをとっていないと潰れてしまうからです。
ただ、ずっとそれで良いか?というとそうではなく、切り替えが必要なタイミングがくると思っています。
大きくなってくると、一人ひとりが意志を持って考えはじめてくるので、下からの提案や、もっとこうしたいという改善点があがってきます。
そのような小さな声は強烈なリーダーシップの前ではかき消されてしまうことが多いのですが、これからのコミュニティはそういった小さな声を拾い上げることが大切。
そうは言っても難しいのですが、小さな声を拾うのを諦めないことはできるとは思うのです。
なるべく自分から作業を手放すことを考え、手渡したら自分は見守る
こちらもリーダーの転換点だと思いますが、今までの作業を手放す勇気も必要なのだなと思います。
今までやっていたことを手放していくというのはとてつもなく怖いです。
できなかったらどうしよう…という不安もありますし、どうなっていくのか分からないという恐怖でもあります。
さながら、AI運転(もしくはオートクルーズコントロール)になった自動車に身を任せる感覚に近いでしょうか。
進んでいるのに自分で動かしている感覚がないから怖いものです。
でも、それをしていくからこそ、自分にしかできない仕事に注力できるようになる。
だから、信じて身を任せる。それには相当な信頼と自分の我慢強さが試されると思います。