コロナがあってから学校運営はこれで良いのか?と見直されることがある。
「こんな校長の元にいて良いのだろうか…?」という不安も出てきた職員も多いかもしれない。
昨日は那珂湊高校の先生とお話したのだけど、ものすごかった。熱量が伝わってきて、ものすごく風通しの良い職員室になっていると感じた。
「大事なことはチャレンジ。生徒にチャレンジさせたいなら、先生がまずチャレンジする」
そう言っていた先生の目はとても嬉しそうだった。
では、なんでこんなに一人ひとりの職員が良い雰囲気になったのか?というと、校長の力も大きいと思うのです。
じゃあ、校長としては何が大事なのか?を話を聞いたことでまとめてみよう。
チャレンジを認める
まず、大事なのは一人ひとりの「やってみたい」を受け入れること。
「それは無理だよ」
「できないよ」
「いくらかかる?」
「誰が責任を取る?」
そういう人をドリームキラーと呼ぶんですが、こういう人が一人でもいるとチャレンジしようという気が薄まってしまう。
なので、校長としてはやってみたいをまず受け止める。できるかできないかじゃなくて、聞くか聞かないかを大切にする。
そんな空気が職員室にあるんだろうと感じました。
ビジョンを何度も語る
これは話の最中に何度も出てきました。
「校長の仕事はビジョンを語ること、浸透させること」
と常に言っていました。
いや、これ校長先生自身が言ったんじゃなくて、一職員が言ったのがすごいことなんです。
「校長がすごい!」って全然学校とは関係ないところで褒めるってことは相当すごいってことだと思います。
それくらいビジョンがみんなに浸透されている。
「こういう子供たちを作ろう」って意識が共有されている。
その中で一人ひとり自分が何ができるか?を考えている。それがすごい。
このコロナの時も
「学校として何もしないほうが問題だ。なんでもやってみよう」という声かけができる勇気。すごいなと思います。
できないから始めない
基本的に今の学校って「無理」とか「できない」から始まっていると思っています。
つまり最初からやる気ない。何が何でも絶対やる決意ってめっちゃすごいなと思うのです。
できないから始めてしまうと、「どうせ無理」という空気が職員室に蔓延します。これはコロナより強力な病です。
一旦この病が始まるとなかなか治りません。
そのようなドリームキラーを作らないのはやはり「やっても大丈夫」という安心感があるからこそ。
そのような空気感を創るのは最終的に校長なんだなって感じました。
誰もそんな状態じゃなかったらどうする?って話も出ましたが、「できるところからまず自分から失敗しても怒られても何年かかってもいいからやってみる」と言っていたのがすごく印象的。
やっぱり自分から変わる。そうすると相手も変わる。
校長を動かした一教員。やっぱり只者ではない。