教員の働き方改革と子供たちの授業

教員の働き方改革、ものすごく叫ばれるようになりましたね。

教員の働き方はとてつもなくブラックという話は2020年になって、ようやく皆さんの中に浸透してきましたが、それでもまだまだどのように働き方改革を進めたら良いのか?は分からないまま…というケースが多いでしょう。

実際に教員の働き方改革に詳しい江澤先生に『教員の働き方改革が進まない理由』をインタビューしましたが、ちょっと長すぎたなと思ったので、僕個人的に噛み砕いて簡略化し、解説を加えながらさらに詳しくお伝えしていければと思います。

\音声で聞きたい方はこちらからどうぞ!/

教員の働き方改革が進まない理由

教員の働き方改革が進まない理由は大きく分けて四つあります。

では、この働き方改革が進まないのはなぜなのか?その理由を理解し自分がどこが足りていないのかを探っていきましょう。 

最初に必ず負担があって働き方改革ができる

江澤先生に聞いたのですが、何か教員の働き方改革を進めようと思うと、必ず最初に大きな負担の波がやってきます。

そのため、負担軽減を始める前は必ず負担が増えます

そして、その負担がかなり長い期間かかってしまうのと、負担になるので誰も進んでやろうとしないということがわかりました。

大事なのはその先に必ず負担が減っていくと信じて行動ができるかどうかがまず大きな鍵になります。 

ソルティー
出口の見えない迷路を突破しようと思ったら大変ってことですねぇ。

普遍的に継続できる人間がいない

誰もが教員の働き方改革を実践しようとしない理由は働き方改革を実践しようと思っている先生が常に学校に居続けるわけではないということが大きな課題です。

学校の先生は長くても3年、もしくは5年で移動してしまいます。

ほとんどの人はその学校が何を考えているのか?を最初知りません。そのため、理念の浸透にかなりの時間がかかるのです。(もちろん理解しないまま異動してしまうケースも多いです)

新しい人が来たら学校の理念を再度考え直し、再構築し、浸透するということが必要になるケースも多いです。

ところが、決裁権を持っている校長ですらも移動してしまうということが起こります。

ソルティー
会社でいうと、頻繁に社長が変わっていくようなもの。周りはついていくの大変ですよね。

地域と仲の良かった校長が移動してしまい、途端に地域との連携が図れなくなって学校や地域のモチベーションが大きく下がるということがあります。

そのため、先生の異動は今の学校の改革をしようと思った時に一番難しくさせている要因の一つです。

学校の先生は異動するとわかっていたら「チャレンジをしよう」という意欲が大きく失われてしまいます。

誰もチャレンジをしたがらないし、その学校のことを理解できていないのに覚悟を持って行動できるなんて人は全人類を見渡してもほとんどいません。

ここで重要になるのが、地域学校協働として注目されているコミュニティスクール(学校運営協議会)を活用した教員の人事権ですね。

地域の人は学校の先生と違って、頻繁に移り変わったり、人が変わったりはしません。

この教員の人事介入によって先生の異動を学校と共に考えることができ、一緒になって地域の教育を考えていきやすくなるのです。

10分の10の賛成が必要になる

学校の先生の難しいところは提案した内容が10/10でないと実行に移せないというところです。

例えば「運動会をやめましょう」と言った時に9人の先生がやめようとなっても、「体育の先生が運動会を辞めるなんて子供たちの意識改革に大きな影響を与えてしまうでしょ」と言ったら間違いなく運動会はなくなりません。

なぜならそこに子供達の為にという言葉が含まれているからです。

子供たちのためにを優先しすぎてしまうと間違いなく先生の幸せは遠ざかってしまいます。

しかし、周りの空気感からそう選択せざるを得ないと信じ込んでいる人も多いでしょう。

そのような改革の種を潰す人をアイデアキラーと言ったりもするほど大変な人なのです。

また、このアイデアキラーはたった一人そこにいるだけで全体の空気を変えてしまう力を持っています

このアイディアキラーは全体の場で話を聞くのではなく、アイデアをいただく場を一対一の状況にするなど工夫が必要になるでしょう。

ソルティー
話を聞いてもらえなかったり、みんなで議論する場がないのは僕だってツライなぁ。

子供たちが自分たちよりも先に幸せになることを望んでしまう

先ほども言いましたが先生は子供たちが優先になっています。

つまり子供達が幸せにならないと自分達は幸せにならないと妄信しているのです。

本当は自分が幸せになり、その幸せの影響を子供たちに伝えていくということが必要になるのですが、そこに気づいている教員はほとんどいません。

それは先生だけが悪いわけではなく、周りの大人もそのように仕向けてしまっているのが大きな原因の一つ。

先生だけではなく、保護者や地域も「子供達が先に幸せになるべきだ」とコントロールしようとすると、みんなの最終的な幸せはどんどん遠のいていきます。

マズローの五段階欲求や、シャンパンタワーの法則などを聞いたことがある人もいるかもしれませんが、この法則の中では他人の幸せは一番最後に出てきます。

つまり、自分自身が幸せを心から感じられていないと他人の幸せは120%引き上げることができないとも言えます。

しかし、多くの人がそこに気づいていないということが大きな課題となっています。

ソルティー
ついつい言いがちになりますけどねw

教員の働き方改革が進まない理由を打破する6つのステップ

ここからは教員の働き方改革が進まない理由を解決するためのステップを書いていこうと思います。

本当に細くするともっと細分化できるのですが、僕自身が最も大事だと思うものをピックアップすると、この六つのステップになります。

自分を観察する

一番最初に大切になるのが周りの環境を観察し、自分を俯瞰して見て、自分自身の自己対話を深めるということがとても大切になります。

多くの人は自分がとんでもない状況にいるということを理解しようとしないだけではなく、理解を深めるということを拒否してしまうのです。

なぜかと言うと理解を深めるという行為をやろうと思った瞬間から大きな大変が待ち構えていると潜在的に認識 するからです。

しかしここで大切なのは、大変を受け入れる準備をするために自分を観察するという行為が大切になります。

大変という言葉は自分が大きく変わるための準備であり、それを避けてしまうと一生変わることができません。

また答えを持っているのは自分自身なので誰かがその答えを与えてくれることはないのです。(他人から参考になることはあるとしても答えは自分で選択している)

だから大変だとしてもまず自分を受け入れるという勇気を持ってください。

そして何が好きか?何が大切か?何のために生きているのか?など、自分自身を俯瞰してみることがとても大切になります。

ソルティー
意外と自分は大丈夫!って人ほど自己分析が足りない感。

目的を持つ

自分自身が見え始めてくると自分が何のために働いているのか?という壁に必ずぶち当たります。

ここで大切なのは働くということはあなた自身の生き方と全く同じ意味であるということを忘れないでください。

そして、あなたの生き方はあなたの好きだということを継続して続けることで見えてくるということも忘れないでください。

あなたは何が好きで何が嫌いかをはっきり明言できるようになった時に、目的というものはだんだん輪郭を帯び始めてきます。

これは学校の先生はそろそろ選ばれるという危機感を持とうでも話しましたが、あなた自身がどう生きたいのか?が非常に問われる重要な課題です。

最初はぼやっとしていて全く見えないかもしれませんが、好きなことを繰り返せば必ず見えてくるので、自分の好きなことは何なのかをひたすら問うてください

ソルティー
これが本当に大切なんですが、一番むずかしい!

何が大切か見極める

その次にやらなければならないことはあなたは大量にやらなくてもいいことを抱えているという事実に直面します。

そのため緊急重要マトリックスを使って、何が緊急で何が重要かを見定めるようにしていきましょう。

必須、生産性、錯覚、無駄

最初は何が緊急で何が重要なのかということが見えなかったり、間違ったりすることもあるかもしれません。

でも、最初はそれで問題ありません。

なぜなら生きている限り改善し、工夫するからです。

そして多くの人はやらないと何が緊急なのか?何が重要なのか?分からないようになっています。

今はまず、わからないならわからないなりにまとめてみてください。

ソルティー
最初は分からなくて当然!とにかく書き出せー!

覚悟を持って決断する

自分のことが見え始め、何が緊急で何が重要かがわかったら必ず捨てるものが出てきます。

この捨てるものは完全に捨てると思わないようにしていくと捨てられるようになります。

人は捨てると「もう2度と手に入らないかもしれない」と悩んでしまうと思うのですが、一旦保留にするという意味で捨てるって言うことをやってみてください。

まずあなた自身が手放す覚悟を持っていないと何かを得ることができません。

そして、本当にやりたいものだったらそっちの方からまた戻ってきますので今は一旦捨てるようにしてください。

そうすることで多くの余白が生まれ、自分自身の思考や気づきが加速されるようになります。

自分の半径5メートルから変化させる

活動し始めたら全てを一気に変えようと思わないでください。

一気に変えられる人はこの世に存在しません。

まず、あなたの目に見える範囲から変えるようにしましょう。

例えば机の上を整理するとか、デスクトップのフォルダを整理するとか、教室の掃除をするとか、自分自身のタイムスケジュールを理解するとか。

本当に今日だけでもできる改善を毎日繰り返してみてください。

これを自分の半径5メートルを変化させる行動と言いますが、これを繰り返すことにより確実にあなたは幸せへと近づいていきます。

ただ一つ注意点なのが、自分がやった方がいいからと思うものを相手に強制したりしないでください。

これをやってしまうと、この記事の冒頭で話したようなアイデアキラーと全く同じことをすることになってしまうので、まずは相手のことよりも自分のことを幸せにしてあげることを優先してみてください。

 この文章は相手を幸せにしなくてもいい。ないがしろにしてもいい。というような文章ではありません。あくまでもまずは自分から先に幸せになることが相手の幸せに繋がるんだよという意味を忘れないでください。

アウトプットをして改善する

だんだん活動はできてきたという状態に入ってくるのですが、やりっぱなしではなくて改善をするようにください。

改善をする際に僕が個人的にお勧めしているのがブログや、YouTube、SNSなどを使ったアウトプットを主体とした改善にすることをお勧めします。

実はあなたの悩みや困りごと、調べてきたノウハウ、体験談は同じように困っている人たちが存在している可能性があります。っていうか、確実にいます。

アウトプットすることで改善した結果をより深く吸収できたり、探求もできます。

さらに、アウトプットを通じて新しい人脈が出来たり、多くの人に役に立ったという実感を持つことでさらに深い改善につながる可能性が高いのです。

だからこそ、得てきたノウハウや、体験は一人で抱えるのではなくて、みんなの役に立つように発信を繰り返しながら改善をしていくとよりあなたは幸せになれます。

教員の働き方改革の実践の流れ

長くなってしまったので、まとめると…。

  • STEP1
    自分を観察する
    好きか嫌いかを見極めていく。自己分析をやりまくる。
  • STEP2
    目的を持つ
    自分の目的地と目標を決める。
  • STEP3
    何が大切か見極める
    今見えてみる世界を整理する。
  • STEP4
    決断する
    捨てられるものは捨てていく。目的をよく考えることが大切!
  • STEP5
    半径5メートルから変化させる
    やりながら進化を繰り返す。自分が見える世界を変えていく。小さくても構わない。
  • STEP6
    アウトプットをして改善する
    分かったことや、理解できたことをまとめてみる。そうすることで深い学びに繋がる。

この方法はOODA(ウーダ)サイクルと呼ばれています。

今は変化が激しい時代なので、PDCAではなく、OODAサイクルを回しましょう!

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