昨日、静と動について書いたのだが、またいろんな人から気付きをもらった。
本当に単純に”派遣”で良いのだろうか?
教員支援というと真っ先にそれがあがる。
むしろ教員側からのニーズがものすごく高いだろう。
だが、安易にそれはしないほうが良いという意見ももらった。
そしてまた迷う…。
ここは自分に徹底的に問いかけるべきだ。
教員支援とはなんなんだ??
ということで自分と3時間かけて一人ブレーンストーミングを行った。
※この様子はティーチャーズアソシアの会員は見れるので、興味があったらぜひ見て欲しい。
派遣は大っぴらにするのは難しい
一人ブレーンストーミングをやって、再び気付かされたことがある。
それは派遣をどうして安易に進めてこなかったのかだ。
教員に対してオンライン授業の提供や、プログラミング授業などを依頼されれば簡単にできるだろう。
しかし、そこには拡大していく時に大きい壁が待ってる。
①捌ききれないことが予想される
②依存するだけの状態になりがち
③派遣法が厄介。大っぴらにできない
この3つが自分の中ではネックとなった。
※画像の一番右側が派遣の話
特に②と③は大問題だ。
②に関しては実際起こっているケース。
学校から依頼されることがあるのだが、ただ依頼を受けるだけだと、学校側の「あれもやってほしい」「これもやってほしい」という要求がどんどんエスカレートしていくのだ。
もちろん、そこには金銭は発生しない。
「子どもたちのためだから」という魔法の言葉を外部にも押し付けてしまいがちになる。
自分がされているから気づかないのかもしれないが、断るにも労力が必要なので、要求を呑んでばかりいると手伝ってくれる人が疲弊し、学校から離れていってしまう。
そこには信頼関係と報告・連絡・相談がとても重要だ。
突然の要求ばかりでは相手も戸惑うし、学校側にも大きなメリットは打ち出せない。
さらにそこに追い打ちをかけるのが③だ。
③は特に難しく、NPO法人でも適用される法律だ。
派遣は相当な力がないと公にしてはならないという壁が待っている。
山の頂上にヘリコプターを使って飛んでいくくらいの労力がかかるのだ。
ここは多分、難しいだろうという結論に至った。
対処療法も根本治療も必要だ
その上で昨日の話がある。
大事なのは対処療法も根本治療も両方必要だということだ。
どっちかだけではもう治せないところまで教育は来ていると思っている。
だからこそ誰もこの壁を突破できないのだが、対処療法と根本治療を同時並行で行うことでもしかしたら活路が見いだせるかもしれないと考えている。
対処療法は
『授業支援や、相談先』のことだ。
さっきまで散々こき下ろしていた派遣もそこに含まれている。
派遣はやはりニーズはあるのだ。だからこそ、派遣ではなく紹介というカタチを取る。そうして実績を集めていくのと、教員自身に少し話を聞いてもらう『隙』を作っていくことが非常に重要だろう。
その上で根本治療だ。
根本治療はやはり『マインドの転換』だ。
今は自分では教育改革は不可能だと考えている先生が非常に多い。
しかし、思っているよりも自分の裁量権は広いということに気づいていないのだ。
変えようと思ったら変えていける。
※事実、アソシアのメンバーの公立学校の先生が学校改革をどんどん広げている
根本治療は誰もやったことがないこと
根本治療で難しいところはまだ実績がない、ほとんど人がやっていない分野だと言うことだ。
間違いなく教員や学校は最初、理解を示してくれないだろう。
また、今のメンバーでさえも効果を実感しにくい。
さらに教育委員会なども見向きもしてくれない可能性は高い。
お金も集まりにくいだろう。
だが、これが大事なのだ。
誰もやったことがない領域、今まで見向きもされなかった領域だからこそ真実の道への可能性があるのかと思う。
改革するべきは仕組みや、テクニックではなく『人』だ。
人の心に勇気を灯せば、必ずその人を通じて教育改革が始まる。
アソシアという場所は教員にとってのサードプレイスでもあり、志塾なのだろうと今、じわじわと体感している今日このごろだ。