今回は大学生ボランティアというテーマ。
多くの大人は大学生ボランティアをやたらと起用したがる。それは成長をさせてあげたいという想いもあるし、大人と違って損得で考えず、貢献のみで動いてくれるケースが多いからだ。
ただ、実際にはその貢献の意欲を食い物にするケースもあってしまうなぁ…といろんなボランティアに参加してきて思ったりする。
今回は金子泰之さん(NPO法人 国際ボランティア学生協会 職員)の方に講演していただいた内容。
実際、2022年の大学生ボランティアって何を求めてボランティアに参加するの?
そんな実態をまとめていこうじゃないか。
ボランティアのキッカケ
彼女欲しい
女の子と知り合えるのでは…という不純な動機だった。
金子さんの言葉
いや、もうそんなことあるあるだと思う(笑)。
実際、異性と知り合う機会ってのはなにかの行動をしないと伴わないことが多い。
しかも、ボランティアって貢献の意欲の塊だったりするので、そんな子が彼女になったら、楽しいだろうなぁ〜みたいな妄想が膨らむのは仕方ない。男の子だもの。
そこから、ボランティアにハマっていくんだから、それはそれで良かったんじゃないかな。
ぶっちゃけ、友達も欲しい(コロナがあるから)
希望を叶える機会を提供し、人材育成をする。
金子さんの言葉
友達に誘われたからとか、友達がたくさんできそうって言葉が結構気になるワード。
やっぱりコロナで触れ合いを求める人は増えたんだなって思う。
ちなみにそういう人たちに希望を見せて、人材育成するっていうのはキッカケとして、よりカッコいい大人たちの仕事っぷりを生で見れるワケで。そういう意味ではボランティアっていうより、プロボノ的な働き方が今風のボランティアなんだろうと思う。
ボランティアの活動
この中には大学生が提案したようなものもある。教育に関するものだと貧乏な子どもは大人になっても貧乏。塾に通えないような子に塾を届けるなどの活動もある。
金子さんの言葉
随分、多岐にわたる活動だなぁーって思いつつ。ボランティアが逆にいうとほぼすべてのジャンルで必要になっているのだと思う。
今の日本の状況
集落の人たちが10人くらい集まって、側溝にたまった落ち葉とか、雪とかを取り除いて、詰まると水が溢れたり、田んぼに水がいかない。生活に支障が出る。
金子さんの言葉
でも、高齢化すると日常生活が送れなくなる。買い物難民とか、高齢者は車乗れない。買い物行けない。
災害の時に支援の数が圧倒的に不足している。
ここ3、4年。
外部からのボランティアも受けられなくなっている。
日本は少子高齢化にもうずっとなっていて、これからさらに人が減っていく。もう暗い未来しか訪れない…ということがほぼ確定している日本で、日本を抜け出す人もいる。
そうするとさらに人が減り、生活に支障が出ている。
たぶん、個人的な予想だと消滅してしまう村なんかもあるんだろう。そうはしたくない、なんとかしたい。でも、人がいなければ難しい。
なんとか手を取り合って、生き残っていくしかない…、そう思うとボランティアはとても尊い活動だなと感じる。
いろんな困りごとを解消すると行政だったけど、多様化している。
金子さんの言葉
行政の役割が小さくなってしまっている。少子高齢化で税収が少なくなってしまっている。これからどんどん、困りごとが増えても対応できないが増える。
行政も対応できないことが増えてしまっている。自分たちではできないことがあり、行政でもできない、だから学校にも聞く。でも、できる人がいない。
誰かになんとかしてほしい!!
みたいに叫んでも誰も助けてくれる人がいない。そんな世の中になってきてしまっているのだと思う。
思っているよりも少子化の影響(というか人口減少の影響)はとてつもなく大きい。
大学生ボランティアはなぜ必要なのか?
企業とか、住民とかが連携してお互いにできるようにしていく。
金子さんの言葉
企業と企業が連携するって利害関係で協力しづらい。大学生というしがらみがない人が絡むことで連携できる機会が増える。大学生だから話が前に進むということがあった。
大学生は『若い人材』。それだけで多くの価値がそこに詰まっているのだと思う。
ぶっちゃけ若いだけで大きなステータスなんだろう。多くの若い人に活動し、知ってもらうだけで企業にとってはメリットも大きいし、『若い』は多くの大人の心を動かす鍵になる。
ボランティアの入り口と出口をどう考えるか?
結構、話し合った結果、ボランティアは気軽に社会経験がつめて、息をするようにコンビニに寄る感覚でできるようにするのが最高!
つまり、ボランティアって意識しないでできる文化になったら、すっごく生きやすいよね!ってまとまりました。