僕がたくさんのコンサルをするようになってから、そしていろんな方のブログの立ち上げに携わってからというもの、本当に
経営理念(企業理念)の大事さを痛感しています。

何のために生き、何のために働き、何のために収入を得るのか…。

これが思っているよりも大事なんです。

私が見てきた方の中でも、経営理念を適当に決めてしまっている方が多く見られました。

経営理念って言葉は、もっと意味のあるもので、もっと会社にとって根本的なもの。
めっちゃ深いものなんです…。

今回はその経営理念をつくる意味について詳しく解説していきたいと思います。

そもそも経営理念とは?

経営理念をつくる意味:経営理念って何だか分からないよ!!
そもそも経営理念って考えたこともねーよ!ってフリーランスや、事業者も多いのではないでしょうか?

経営理念とは、企業の創業者や経営者(社長)が示す、企業の経営や活動に関する基本的な「考え方」、「価値観」、「思い」、そして「企業の存在意義」を指すビジネス用語です。
経営理念

はぁぁぁっ!?難しい!!

でも、一般の人はそれでも良いんです。価値観なんてそんなに簡単に分かるもんでもありません。

しかし、フリーランスを含む経営者は経営理念が必要です。

なぜかというと、これからやろうとしている事業とかの内容、価格、そして対象…、もう会社の存在意義に関わる全てにおいての決定事項になるからです。


つまり経営理念が軸になるってことなのです。

経営理念がなかったり、中途半端な状態だと物事の判断基準がないので、流されやすくなりますし、ただお金儲けをしたいとなってしまいがちなのです。

経営理念がないと判断に迷い、自分を見失う

経営理念をつくる意味:女性でも経営理念で悩んでる
経営理念は軸って話をしましたが、昔、私は経営理念っていうものが固まっていませんでした。
そうすると何が起こるかっていうと、自分を見失いやすくなるんです。

よくありそうなケース
依頼者「ねぇねぇ、この仕事やってみない?報酬超高いわよ〜」
私「うわ、これヤバイっすね!ぜひやらせてください!!」



2ヶ月後…
依頼者「ねぇねぇ、最近仕事遅くない〜?何やってるのよぉ〜(怒)」
私「はい、すみません。すぐ仕上げます(でも、本当はめっちゃつまらないんだわコレ。面白くない。できればやりたくない)。」

こんな感じで、報酬だけに目がくらみ、その仕事を通して自分は何がしたいのか?が分からなくなってしまうのです。

私もフリーランスに成り立ての時に先程のケースと同じような形で報酬だけに目がくらみ、自己分析を怠って、依頼された仕事をこなしていくだけということをしました。

具体的にはテープ起こしをやったり、インタビューをしたり、ゴルフ場の撮影をしたり…。

このやってる仕事全てで感じたのは、仕事の先で誰が助かるのか?どんな世界を作ろうとして仕事をしているのか?(これをビジョンとも言います)

これを考えてなかったんです。

つまり、本当にやりたいことは別にあったんです。

しかし、お金がないと生きていけない…。

それで報酬だけを目当てに、ただ、淡々と仕事を続けてしまった日々もありました。


もちろん、報酬を大切にすることは悪いことではありません。

しかし、ゴールが見えていなかったので、
「この仕事をやって何になるの?」って、そんな気持ちがめちゃめちゃ強かったんですね。

自分のやりたいことをやり切ってみせる!とフリーランスになったのに
全然違うことしてるじゃん、俺!って思ったりしました。

報酬をもらうことは大切ですが、でも、それだけでは
仕事が面白くないかもしれない。
楽しくないかもしれない。
つまらないかもしれない。

それで良いんですか?どこを目指しているんですか?ってことです。

経営理念がないのは目的地がないのと同じ

経営理念をつくる意味:目的地が分からなければ進みようがない
私がよくコンサルした時にお話するのは
経営理念がないのは目的地がないのと同じですよ」って言ってます。

よくカーナビに例えてお話するんですが、
目的地を入れないとどこに向かって良いか分からないですよね?

っていうよりも、どこを目指して走っているかが分からなければ、いくらカーナビでも指示のしようがありません。

目的地を決めれば間違っても修正できる

目的地を決めておくことによって、カーナビも「こっちですよ」って修正してくれます。

そう、目的地を決めることが大事なので、行く方法や、ルートはどこ通っても良いんです。

最終的に目的地に着けるように軌道修正しながら向かっていきます。

これが本当に大事なんです。

間違っていたら正せば良い。やり直せば良い。

サービスの内容も変わって、今まで主力とする商品ラインナップがズラリと変わるかもしれない。
でも、それで良いんです。

それが経営理念に合っている方ならば。

会社において理念を作る方法は2通りある

経営理念をつくる意味:理念を作るには2つの方法がある。それはどちらが合ってるかだ。
理念を作るには2つの方法がある。それはどちらが自分に合ってるかだ。

私が見てきた理念を作る方法は2通りあると思っています。

  1. 事業を始める前にトコトンまで考えぬいて、理念を作成する
  2. 事業を始めてしまい、どんどんブラッシュアップして理念を作成する

個人的にオススメは2ですが、その両方を説明していきますね。

事業を始める前にトコトン考えぬいて理念を作る

こちらは論理的に物事を進めたいと思っている分析型の思考の方にオススメな方法。

事業というのは「始めてみて失敗した…では嫌だな」と思っている方も多いと思います。

なので、自分で事業を始める前に経営理念をとことん考え抜いてみましょう。
本当に大事なのはこの2つ。

  1. その事業の最大の価値って何なのか?
  2. あなたが諦めない理由は何なのか?

です。
この上で5W1Hでペルソナ(事業を通じて助けたいと思っている人)を明確にします。

5W1Hって?
何かしたい・伝えたいと思った時に使える、対象を明確にしていく用語のことです。

「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」という6つの要素をまとめた、情報伝達のポイントのこと。5W1Hに沿って整理し、5W1Hにあたる内容を相手に伝えるようにすると、情報を分かりやすく、もれなく伝達することができる。

出典:コトバンク

イメージを膨らませて、必要であればテストマーケティングを繰り返して、事業を始める前から確実に成功できるように理念を作っておけば成功の確率は高まります。

もちろん、事業をスタートさせる前なので会社勤めしながら…になります。

副業禁止な会社もあるので、ボランティアでやることも多いでしょうが、その先にある世界を目指し、ものすっごい大変ですが、諦めなければ夢は叶うでしょう。

事業をスタートさせ、ブラッシュアップして理念を作る

こちらは完全に形になっていなくてもスタートさせてしまうやり方。

考えるより先に動いてしまう行動型の人にオススメの方法です。

こちらは都度、試しながらブラッシュアップしていくので、大事な意見や、課題が直で見えてきます。もう全てがテストマーケティングと言っても過言ではないかもしれません。

理念が固まっていなくても、まずできることや、頼まれたことを全力で取り組み、その上で誰を助けたいと思ったのかを体感的に感じ取って理念を作っていきます。

私個人的にはこちらがオススメです。

なぜかというと、間違いが少ないからです。
 
頭で考えるっていうのは、どうしても机上の空論で終わることが多いです。

こればっかりはやってみなければ分からない。だからやってみて体感したことが答え。

ワクワクしていたらほとんど正解。

ワクワクしなかったらちょっと違うかもしれないと理念を再構築していきましょう。

構築する上で大事なのはやっぱりこの2つ。

  1. その事業の最大の価値って何なのか?
  2. あなたが諦めない理由は何なのか?

です。

経営理念は自分のビジネスの基礎

経営理念ってどうして作るのか?

それをまとめると

  • 経営理念があることで行動基準となる軸が定まる
  • 仕事を通して何がしたいのかが分かる
  • 報酬をもらうだけが目的の人生は面白くないかもしれない
  • 経営理念がないのは目的地がないのと同じ
  • 経営理念は始まる前にトコトン悩んでも良いし、始めてドンドン変えても良い

経営理念が会社の存在価値そのもの。

ぜひ最幸な経営理念を作っちゃいましょう!