山形県教育委員会主催の地域学校協働活動推進員養成講座の講師として登壇させていただきました。
テーマは地域学校協働活動推進員の役割と重要性。
50名ほどの実践者がいたので、講演といっても、参加型の講演で、グループワークなどを多めにした内容です。
今回の講演で気をつけたこと
コミュニティ・スクールとはなにか?を改めて問う
すでに地域学校協働活動推進員として動いていらっしゃる方々なので、今更コミュニティ・スクールとはなにか?とお話する必要はない…とも思ったのですが、改めてコミュニティ・スクールについて解説などを入れました。
自分がどうやってコミュニティ・スクールに関わったか?どうやって広げていったか?そして、今、どういう関わりを持つようになったのか?
今回は40〜60代の方が多いようだったので、少し内容を固めに作ってある地域とともにある学校づくり推進フォーラムで作られた文部科学省の動画を使って解説。
この動画はいろんな立場からどういう関わりをして、どんな成果が上がっているのか?ということが盛り込まれているので、非常にわかりやすく、伝えやすいです。
では、コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の推進って…どんな関わりがあるのか?などを考えてもらいました。
【オンライン】の熟議にこだわり、失敗から学ぶ
今回は40〜60代と比較的高めな年代層…なのにも関わらず、オンラインでの講演会です。
ならば、荒療治をしようと考え、チャットを駆使して感想を述べる、ブレイクアウトで話し合いをする、ジャムボードを開いて付箋で意見を集める…などなど、普段では絶対しないようなことを盛りだくさんにしてみました。
せっかく研修の場に出てきているのだから、教えてもらうのではなく、失敗して学んでいくというほうが頭が活性化されるのかなと思ったのです。
「チャットをはじめて使いました」
なんて方もいましたが、いろんな方がアタフタしながらも、意欲的に挑戦してくれて、結果的にこれからに繋がる内容だったのではと思ったりしました。
その分、話し合いの時間は十分に取れなかったので、「もう少し工夫できたかな…」と反省もあります。
大人も子供も失敗から学ぶ
今回の講座の内容は時間をサクサク切り上げて、考える暇を与えないくらいスピーディに進めました。
逆にそのせいで多くの人が失敗したりもしたかな…とは思います。
でも、その失敗があるからこそ、『はじめてにも果敢に挑戦する』ということはしっかりできたのではないかと思うのです。
グループワークを始める前に
「今日はたくさん失敗してください!今日だからこそ失敗しても許されます!」
っていいました。
それがあとになって
「始まる前に失敗してもいいって言われたから、安心していろいろ試せました」と言ってくれたので、本当に良い一言を言えたと思っています。
大人になると周りから変に思われないかとか、「こんなことやってとんでもない人だ」と言われることも増えます。
それを避けるために、痛みそのものを避けてしまう。
だけど、それをしている限り、新しいチャレンジがなくなってしまう。
地域と学校、家庭がともに進む教育というのは答えもなく、前例もないようなチャレンジになります。
だからこそ、今の時代にあって、先を見通した予測を立てた展開を考えて実行して、改善していくしかない。
そう思うと、最初の一歩が出ないということがないようにしていきたかったのです。
特に推進員として関わる人たちはチャレンジを応援できる人たちであって欲しいなって思ったので、ぐいぐい進める形になりました。
今日参加してくださった方、ありがとうございました!
あとでいただいたアンケートを見たんですが、演題とちょっと離れた内容にしてしまったことはだいぶ反省(笑)。でも、それはそれで一生懸命やった結果なので次回、いただけたらまた改善します。