夢みる小学校、まだ観ていないのですが、本当に素晴らしいものができたなーって思っています。

夢みる小学校って何?
こんな学校、あったらいいなが詰め込まれた本当に実在するドキュメンタリーです。

そんな中、T-KNITの会員さんが夢みる小学校シェア会を企画してくれました。

観たことない人も、観た人も入ろう!!ってことで入ってみると、実際にきのくに子どもの村学園を卒業したという親御さんがいて、本当に良いシェア会になったと思います。

今回はそんな話のシェアです。

夢みる小学校に対するみんなの期待

「夢みる小学校と今の関わっている学校の差がすごすぎる」

「夢みる小学校を観ると、自分がまだ何もできていないってふがいなさすら感じる」

良い面がきらびやかに見える反面、輝きが強すぎて、今の自分が全然ダメなんじゃないか…って感じてしまう方も多くいるようでした。

まぁ、しょうがないよね。実際、それでテストなかったり、宿題なかったり、先生いなかったり、通知表なかったり…子どもが伸び伸び過ごしているんだもの(笑)

ただ、そこで落ち込むのではなく、こういう情報を得ようとして、自分が何ができていないのか?何がこれからできるようになると良いのか?を考えていること自体が正解なんだろうなって思いました。

夢みる小学校の実態

夢みる小学校の卒業生の親御さんに質問するタイーム!!

ということで、みんながいろいろ聞いていました。

学費

一番目は学費。1年140万くらいだそうです。つまり、毎月10万くらいだそうです。いや、たけーな!!(笑)

まぁ、学校って本当にそのくらい使わないと回らないシステムなんでしょうね。日本はどんどん貧しくなっていく…というのに、この学費。

申込殺到だそうなので、良いものを提供するとお金はちゃんと集まる…とはいえ、そこが選択肢にも入ることができない家庭がいっぱいあるんだろうな〜って感じたりしました。

学力

テスト用、受験用の勉強は教えていないそうです。ただ、本人からの申し出によって教えてもらえるようです。

「塾とは学習方針が違うので塾にも行かせないでくださいね」と親に伝えられるようですね。

あくまでも子どもファースト。

これを聞いた時、これが正しい学校の姿かなぁって感じました。
だって、今、保護者ファーストの学校多すぎなんですもの。

学力が〜って言ったら、テストばんばんやるし、挨拶が〜って言ったら子どもを指導するし…。

一体誰のための学校なんだろう?って考えさせられるところが多い気がしています。先生たちは最近はそこは気づいているんですけど、保護者が変わっていかないといつまでも縮こまってしまって子どものためにならないのかなぁって感じています。

実態

ここは本当にギャップがあったんですが、映画だから良い面ばかりがクローズアップするのは仕方ないけど、やっぱり合わない人がいたり、去って行く人もいるみたいですね。

子どもたちを叱らない、怒らない、気づかせる!
それは徹底されていて、命の危険とか、他人を傷つける行動以外は基本的に容認されるみたいです。

それは良いことだなぁって感じたりします。

ただ、うまく馴染めない子や、自由があるということはいじめなんかも結構あるとのこと(周りの大人たちがうまくサポートして解決するらしいんですけど)で、そこら辺を容認していくことができる親の度量が必要なのは他の学校と変わらないのかなと思います。

夢みる小学校を卒業すると…

最初は馴染めない

ここが一番面白かったのですが、「夢みる小学校を卒業するとどうなるんですか?普通の高校にいけるの?」って鋭い質問が!

「やっぱり最初は馴染めずにいました」

そりゃそうだよな〜。今までテストもないし、部活もないし、起立・礼とかもない。
そんな場所からいきなり従来どおりの学校にはいるんだもの。ギャップは絶対に生まれちゃうと思います。

「嫌いになりたくないのに、どんどん嫌いになっちゃうって話してたこともあります」

やっぱり「あの子変わってる」って言われることがあるようです。

でも、救いもあって、部活で仲良くなった親友たちを映画に呼んで「お前のような学校だったら俺もいけたかも…」なんて話しをしたそうです。

ただ、全員がそうはならない。あくまでも一部。それでも一部だけでも良い関係が築けたのは本当に救いだなー、そして学びだなって思います。

変化を早急に求めない

これを聞いて、僕は変化を早急に求めちゃいけないなって思いました。
っていうか、公立に通ってても本人がどう頑張るか?気付くか?学ぶか?ってところだと思うんですよね。

1年で人がドカンを変わることもあるし、10年待ってやっとドカンと変わる人もいる。

ただ、目指してさえいれば、最終的にどんな人も素晴らしい個性を活かして、社会に貢献する人間になる可能性があるということ。

その変化を早急に大人は知りたがるけど、自分たちが引退するくらいにその成果がやっと見えてくるのかなって思いました。

あとはやっぱり僕は公立を変えたい。夢みる小学校はそんな公立は変えられるというメッセージが強く出ています。

オルタナティブスクールも、フリースクールも、夢みる小学校も…いいところいっぱいあるけど、やっぱり高いんだなって感じました。
※公立もあるからすべてじゃないけどね

すべての人に教育の場を提供したい!その願いは今の日本は海外に比べて、かなりできている気はしています。

ただ、そのやり方に地域の特色や、学校が目指すべき児童像が作られていない…というか、作られていても浸透していない。

だからこそ僕はきのくにを超えるような公立学校を生み出し続ける。それがコミュニティ・スクールで目指したいところかなぁ。

コミュニティ・スクールのマニュアルも頑張って作成中です。応援よろしくお願いします。