フリーランスという道を選択してから本当に自分は大きく変われたと思う。
選択の自由、仕事の自由、幸福の自由…。
いろんな面で自由度が増えたなぁ…っと。
でも、反対にツライこと、キツイこともあります。
選ばれること、収入が安定しないこと、自分を律しないといけないこと、
自由ということは、すぐ怠けたり、他人と比べて気分が落ちたりなんて日々もあります…。
ただ、この道になってから常々感じているのは「これが正常なのかもしれない」とも思うのです。
そして、学校の先生自体にもこの波はやってきていて、そろそろ選ばれる時代に突入するのではないか?先生が自由になる時代がやってくるのではないか?とも思っています。
今回はなぜそういう風に感じているか?その時、何を大事にするべきか?をお伝えします。
選ばれる学校、選ばれる先生になっていくのはなぜか?
選ばれる学校、選ばれる先生になっていくのはそのような時代の変化があるからです。
多くは3つの原因で“選ばれる側”になっていっているなと感じます。
シンギュラリティの影響
シンギュラリティって知ってますか?2045年にはAI(ロボット)が人間を超えるという話です。
技術的特異点、またはシンギュラリティとは、未来学上の概念であり、人工知能自身の「自己フィードバックで改良、高度化した技術や知能」が、「人類に代わって文明の進歩の主役」になる時点の事である。第4次産業革命としても注目を集めている。
この時代になった時、課題になるのは仕事が大きく変わってしまうということ。
仕事が変わるということは、生き方そのものが変化するということでもあります。
今までは近くだから学校に行って、学校に行ったらカリキュラム通りに学んで…という何も考えなくてもステップ式に上がっていく仕組みでしたが、そういう時代ではなくなります。
今までのような評価はどちらかというと、社会が作ってきていました。
社会が必要な人材だからということで、学校で養成して、社会に還元される…。
だから、どんな人材が必要かが分かったので正解がある程度見えたのです。
でも、これからは必要な人材がどんな人なのかが見えにくくなっています。
ある程度の方向性は見えてきますが、ハッキリとこういう人材が必要とは言えない状態になります。
そうした時、他人が評価を付けられるハズがないのです。
評価は自分で付ける。
このようにシンギュラリティが先生が選ばれる時代になっていく理由の1つです。
学校が選ばれる側になってきている
そして、評価を自分で付けるようになった時、学校を選ぶようになっていきます。
今までは任務を与えられて、忠実にこなせる手足のような人間が必要でした。
しかし、これからは何が足りなくて、どのようにすれば良いのか?を考えられる脳のような人間が必要になってくると思います。
そうした人間になってくると大体は「この学校では自分の必要なことが学べない」となりがちです。
現在の不登校になっている子や、休みがちになっている子は「学校ではやりたいことができない」ということに気づいた子もいるのかもしれないと感じます。
そうした子供の行き先は、より自分に合う学校に行ったり、自分で学校を作ったりという活動をしています。
今、私立の学校のようにビジョンや、どんな人材を作るかがハッキリしている学校が選ばれていて、コロナになって、より顕著になってきていると聞きます。
「近いから」という理由だけで選ぶ子は少なくなっていて、「やりたいことができそうだから」で選ぶ子はこれからどんどん増えていくと思います。
そうした時、学校のビジョンがなかったら?どんな人材を作っているかが伝わりにくかったら?
どんどん子供が減って、学校そのものが成り立たなくなるかもしれません。
むしろ、「今までの学校ができないなら自分たちで理想の学校を作ろう!」と思っている人も多いし、僕がやっているオンラインコミュニティもそんなプロジェクトが動いています。
先生たちには、そういう危機感をまず認識して欲しいのです。
先生自身も選ばれるようになってきている
さきほど、選ばれる学校になっていくと言いましたが、学校の質を決めていくのは何か?
それは学校の先生の存在です。
つまり「あの先生がいるから学校に行こう!」というのが起こるのかなと。
最近分かりやすかったのは東進ハイスクールの林修先生。
「今でしょ!」と話題になった先生ですが、あの先生の考え方、生き方、教え方に惹かれて何人の生徒が入ったでしょうか?
このように人に魅力を感じるということが、各学校でこれから起こるのかなと思ったりします。
選ばれる存在になった時、どんなことに気をつけたほうが良いのか?
では、選ばれる存在に変わっていく場合、今まで通りで良いのか?というと、そういうワケには行きません。気をつけなければいけないのはこの5つかなと思います。
自分自身が何を目的に生きているのかを考える
まず、大切にして欲しいのは先生一人ひとりが「何を目的に生きているのか?」を考えることではないかなと思うのです。
自分が生きている意味ってあるんだろうか?って一回くらいは考えたことがあると思います。
これは好きなことを仕事にするのは辛いと思っていない?解決するには志を見つけよう でも語りましたが自分の人生に意味付けするのは自分自身でしかあり得ない。
https://salty.style/search-workdesire/
だからこそ、何を目的に生きているか?を一人ひとり考えていくことが大事かなと思うのです。
僕が大事だなって思うのは明確な答えを持つことではなく、考えること。
迷ったりして良いし、決めたって良い。大事なのは考え続けることかなって思います。
武器を持ち、組み合わせる
これはポジショニングの考え方なのですが、自分自身じゃないとダメ!という武器というか、強みを持つことはめちゃくちゃ大事だなと思います。
例えば「英語だったらこの先生」みたいな。
ただ、今後はもっと複雑化していくので、「be動詞だったら…」とか「TOEICで点数取りたいなら…」とか「発音だったら」とか、もっと細分化されたところで強みを引き出していくと、より選ばれやすくなるだろうなと思います。
武器はこだわりや、体験や、趣味などいろんな要素を組み合わせて考えるとより強みが強化されるなーって思います。
誰を助けるのか決める
誰を助けるのかを決めていったほうが良さが伝わりやすいなって思います。
誰をというと「誰でも助けるのが当然」って言う方は多いと思います。これは経営者でも陥りがちなミスです。
もっと分かりやすく言うと自分の良さ、価値を理解してくれるのは誰なの?って決める。
先生だと「子供たち」と言うと思いますが、一括りに子供たちと言ってもいろいろいます。
- 夢を追いかけたいのに夢がなにか分からない子
- 不登校になっている子
- 虐待を受けている子
- 身体動かすのが苦手な子
- 算数が人生で一番キライだと言っている子
- 優等生の仮面を被りながら他人をいじめてしまう子
本当にさまざまです。
どんな子だったら自分の良さが一番発揮できるのかを考える。
これは今までの自分の経験や、体験、知識などから「こんな想いを持つ子を増やしたくない!」、「こんな子をどんどん育てたい!」って思うのが大切かなと。
自分は何が好きで何が嫌いかを知る
自分の好き・嫌いをハッキリしておきましょう。
自分の好き・嫌いって意外と分からない人って多いです。
例えばどんな色が好きなのか?どんな匂いが好きなのか?どんな時に嬉しいと感じるのか?などなど、言うなれば自分の自己分析をすると、より自分のパフォーマンスを理解できるなぁと思います。
僕自身もフリーランスになってから、たくさん自己分析をしました。
もうかれこれ5年もやっていますが、未だに自分のことが分からないことは多くあります。
それくらい自分のことってよく分からないし、やろうと思ってもうまく言葉にできなかったりするものなんです。
それでも、理解できた部分は自分の良さとして活かせるようになります。しかし、知ろうとしなければ活かせるものでもないと覚えておきましょう。
与える人になる
心から与えられる人になりましょう。
ここで重要なのは損得なく与え、自分のことも大切にできる人になることです。
与える系で言うと3つの分類があると言われています。
ギバー | 損得なく与えられる人 |
テイカー | 対価を常に考え、他人の資源を奪う人 |
マッチャー | 与えると奪うのバランスを取る人 |
この3つの分類で言うと、ギバーが一番成功しやすいと言われています。
しかし、一番失敗しやすいのもまたギバーと言われています。
ギバーの中でも、成功するタイプは自分を大切にできるか?という側面も含め、全員を幸せにする考えで行動している人です。
この辺りのバランスが特に難しいのですが、基本は他人に損得関係なく与える人が一番尊敬され、人望も厚い人物になります。
自分の場合もとにかくボランティアをしたり、困っている人がいたら手を差し伸べることをたくさんやりました。結果として、そういう行動の先にお客さんがついてきたりしたのです。
でも、自分も大切にすることが逆に苦手だったので、お金が最初取れなくて苦労しましたが、今ではもっと自分の活かせるフィールドに立ち、困っている人がいたら手を差し伸べるということをやっているだけです。
選ばれる人になるには自分から選ぶことが大切
なんかいろいろ書いてきましたが、結局はどういう生き方にしたいのか?自分はどんな人間になりたいのか?というのを選択し、それを発信することが重要だなと思います。
選ばれる人になるには、自分から生き方を選択すること。
めっちゃ難しいことだとは思いますが、それこそ一朝一夕で獲得するものではないと思って、何年もかけてコツコツと自分磨きをしていきましょう。